研究紹介_2023_日本語版(工学部)
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多拠点での乗り捨て可能カーシェアリング実証実験ブロックチェーンを活用した自律的なコモンズ運用暗号資産によるデジタル地域通貨の実証実験暗号化制御系におけるセキュリティメトリクスの顕在化(科研マルチエージェント最適化の数理基盤(科研基盤A)脆弱性情報市場に着目したソフトウェアプロジェクト群エコノ自発的ソフトウェア進化の加速に向けた基盤技術の開発(科研電子情報57大阪大学大学院情報科学研究科修了後、奈良先端科学技術大学院大学助教を経て、2021年より現職。研究分野はエンピリカルソフトウェア工学、ソフトウェアエコシステム、ソフトウェアエコノミクス、乗り捨て可能カーシェアリングなど。ソフトウェアリポジトリに対する実証分析ソフトウェアエコシステムの大規模データに対する実証分析ソフトウェアエコシステムへのメタメンテナンス技術開発ソフトウェアエコシステムを保守するメタメンテナンスの基盤的研究(科研基盤C)基盤B)次世代ソフトウェアエコシステムのための基盤・展開技術(科研基盤S)ミクス研究(科研若手A)基盤A)ソフトウェアエコシステムの理論構築と実践を加速する分野横断国際ネットワークの構築(頭脳循環)准教授畑秀明オープンソースソフトウェア開発など、今ソフトウェア開発は、世界中の人々と一緒に仕事するダイナミックな働き方になっています。これまでになかった仕事や働き方が既に出てきています。世界で働く、世界と働くことは夢ではないです。ソフトウェア工学分野の最高位の国際会議International Conference on Software Engineeringで発表しました。この論文のように国際的な共同研究で研究を進めています。【私の学問へのきっかけ】歴史が好きだったことが今の研究につながっています。過去のローカルな出来事や世界的な大事件がどのように今につながっているかを知ることは面白いし、将来を考えるのにも有用です。そういった観点から、実証研究で、よりよいソフトウェア開発を探っています。ソフトウェアは一度作って終わりではなく、環境やユーザなどに合わせて開発し続ける必要があります。しかし、ソフトウェアに関する資産は複雑に依存し、開発に携わる人材は流動的で、ソフトウェアを持続可能な状況で開発し続けることは大きな挑戦です。この課題に対して、ソフトウェアにおける多様な資産,人材,他のソフトウェアなどをエコシステムとしてとらえ研究するソフトウェアエコシステムがソフトウェア工学におけるホットなトピックとなっています。このトピックに対する実証研究とともに、エコシステムで人々が協調する仕組み作りとしての乗り捨て可能カーシェアリング研究にも取り組んでいます。在学中にインターンシップなどで実際のソフトウェア開発を体験することを推奨します。大学院に進学すると、国内外の企業などへの派遣も実施し、チームワークができ、研究のできるソフトウェア技術者になってもらいたいと思っています。NAISMoNは、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)で実施しているモビリティオークション型のカーシェアリングです。需要を可視化し、好ましい返却行動に報酬を与えるインセンティブ設計により、ユーザ間で自律的に運用可能なシステムの実現を目指しています。乗り始めたい駐車場の希望する時間帯に対して希望額を入札するというオークション形式のカーシェアリングで実証実験しています。研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績ソフトウェアエコシステム・実証分析・実証実験・オープンソースソフトウェア・乗り捨て可能カーシェアリング・ブロックチェーン・暗号資産研究キーワード卒業後の未来像最近の研究トピックスシステム工学科持続可能なソフトウェア開発︓ソフトウェアエコシステムの分析と実験

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