研究紹介_2023_日本語版(工学部)
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低電力広域通信(LPWA)における高さ方向にたいする通信エリ画像信号処理を活用した、高精度信号分離を可能にする、周波数高効率利用とリアルタイム情報収集を可能にする無線センサネットワークの検討「環境ダイナミクスを活用したフレキシブルLPWAの研究開発」「オーグメンテッドワイヤレス:拡張無線環境学習を利用した無線周波数共電子情報49伝送距離1.28km慶應義塾大学大学院助手、オーストラリアシドニー大学訪問研究員、東京理科大学嘱託助教、信州大学助教を経て2013年より現職。無線セキュリティ、無線センサネットワーク、コグニティブ無線など無線通信の可能性を追求する研究を進めている。第5世代移動通信(5G)向けの周波数資源を開拓するスペクトラムセンシング技術ア拡大と異種システム周波数共用に対する検討人工雑音を活用した情報漏洩対策技術(物理層セキュリティ)SoftwareDefined Network (SDN)と無線通信を融合する動的リソース制御技術総務省受託研究「異システム間の周波数共用技術の高度化に関する研究開発」(複数大学と通信関連企業との共同研究)(複数大学との共同研究)科研費「稠密無線センサネットワークのためのセンサ情報空間・無線物理空間相互「合成波形識別による高速環境適応型センサネットワーク」(基盤研究B)「電波漏洩対策に有効なマッシブ電波センサアレイ」(萌芽研究)企業共同研究「劣悪な環境(高ノイズ/低電力密度)における確実な無線通信能力確保の実現」(無線機開発企業との共同研究)人工雑音による物理層セキュリティ実験電子レンジの漏洩電波を人工雑音に見立て、不特定の無線局による復調困難性を高めることで通信の安全性を実現する【私の学問へのきっかけ】学生時代はインターネットが携帯電話からできる時代へと移り変わり、携帯電話のさらなる可能性を感じて無線通信の研究に注目しました。もともと数学が好きだったのですが、無線通信は確率統計、信号処理技術など数学を駆使した技術であり、数学が武器となって技術改良できる点はとても面白いです!Software Defined Network (SDN)とWiFi(IEEE 802.11)を融合した動的リソース制御機構Internet of Things (IoT)のモデル実験たくさんのセンサで新幹線の状態(振動数、歪みなど)をモニタする模擬実験。無線センサネットワークでより安全な運行を可能にして、さらなる高速運転が可能になるかも!?スマートフォンではLTEやWiFiなどの無線通信が利用されていますが、電波は広範囲に飛ぶため情報が漏えいする危険にさらされています。田久研究室では、電波が漏えいする仕組みの解析、その対策としてジャミングと呼ばれる漏洩保護用の電波を利用した物理層セキュリティ技術を検討しています。近年、モノのインターネットと呼ばれる,InternetofThings(IoT)やCyberPhysicalSystems(CPS)が注目されていますが,建物や人の体調などを簡単にモニタリングなど,IoTやCPSを支える無線センサネットワーク技術を創出する研究も進めています。無線通信はウェアラブル端末やロボットなど様々な応用が期待されています。物理層セキュリティ技術により暗号技術をより強固にして、安全かつみなさんが安心して無線通信を利用することができるようになると考えれます。用技術の研究開発」(複数大学との共同研究)情報パッシング」(基盤研究B)近年、無線通信はますますその可能性が注目され、教育・ロボット・医療・農業・製造業など様々な適用が議論されています。本学で学んだ無線通信技術を生かして、卒業後は様々な分野で活躍できると期待されます。920MHz帯の特定小電力無線であるLPWAでは、センサ情報のような少ない情報に限られますが数km以上伝送可能なライセンスフリーの無線通信システムとして注目されています。本研究室では集約局をビルの屋上や丘陵地帯に配置することで通信距離に相当するカバレッジの拡大効果や他の無線システムと共存するため周波数資源の共用法を検討しております。人工雑音発生器(電子レンジ)ビルの屋上に配置したLPWALPWA(LoRa)の屋外測定実験准教授田久修研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード物理層セキュリティ・無線センサネットワーク(IoT)・コグニティブ無線・LPWA・5G卒業後の未来像最近の研究トピックスシステム工学科安⼼・安全な社会を築く物理層セキュリティと無線センサネットワーク

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