研究紹介_2023_日本語版(工学部)
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超高周波鉄系メタルコンポジット鉄心材料SiCパワーエレクトロニクス用鉄系メタルコンポジット鉄心材料の開発;JST京都スーパークラスター、サブテーマ(FY2013~2017)、分担SiC/GaNパワーデバイスMHz帯スイッチングDC‐DCコンバータの鉄系メタルコンポジットバルク鉄心材料とギャップレスリアクト100MHzスイッチング電源用磁心材料開発、JST未来社会創造事業電子情報431989年3月千葉大学大学院博士課程修了後、東芝総合研究所、同社半導体事業本部LSI技術部を経て、1996年9月信州大学工学部助教授。2005年4月より現職。研究分野は高周波磁性材料/デバイス/センサの開発。評価技術(磁区構造、磁化特性、複素透磁率、鉄損など)超高周波電力変換用リアクトル/トランス実装デバイスの試作/デバイス評価超高周波スイッチング電源モジュールその他光プローブ電流センサの開発;JST京都スーパークラスター、サブテーマ(FY2013~FY2017)、分担先導研究;NEDO-FS研究(FY2015~2016)、代表LSIパッケージ集積化電源の開発;STARC公募研究(FY2015~2017)、分担ル・トランスの研究開発;科研費、基盤研究(A)(FY2015~2017)、代表(FY2017~2021)、代表BeyondMHz帯電力用扁平磁性粉末積層コンポジット磁心材料の磁化機構の解明、科研費、基盤研究(B)(FY2019~2022)、代表等方性磁性材料から異方性材料へ;回転磁化過程により革新的低損失を実現する高周波電力用軟磁性材料の磁心損失と飽和磁束密度の関係(高い飽和磁束密度と磁心損失の飛躍的な低損失化を目指す)炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)パワー半導体の登場によってシリコン(Si)パワー半導体では困難であった電源システムの小型軽量化・高効率化が可能になったものの・・・、さらなる進展のためには革新的な低損失/高周波磁性材料の開発が必須!!基板内蔵磁気デバイスの開発(写真はUFO-Nagano1階クリーンルームにおけるフォトリソグラフィ作業の様子)航空宇宙システム研究拠点基盤技術部門長として航空機の電動化、衛星用小型電源システムの研究開発に従事【私の学問へのきっかけ】学生時代の卒業研究はSi-MOS界面物性の研究がテーマでした。修士課程・博士課程では、現在に繋がる高周波電力用磁性材料の研究を行い、その後の民間企業勤務では磁気を専門としつつ、半導体分野やシステム分野と連携して仕事をしていました。電気エネルギーの有効活用を実現するキー技術として革新的パワーエレクトロニクスの研究開発が世界的に活発になっています。先端磁気デバイス研究室(佐藤敏郎教授、曽根原誠准教授)では、パワーエレクトロニクス装置の高性能化のボトルネックになっている磁性材料や磁気デバイス(インダクタやトランス)に対して高周波化と革新的な低損失を実現する新規の磁性材料の開発と磁気デバイスへの適用、パワーエレクトロニクス装置への実装など、川上から川下に至る研究開発を推進しています。電気エネルギーの高効率利用技術は知的電力系統(スマートグリッド)や様々な産業応用のみならず、家庭電化製品、電気自動車、ドローン、電動航空機など、持続可能なエネルギー利用社会を支える基盤技術として、今後、益々重要になっていくでしょう。金属磁性微粒子/樹脂コンポジット、磁性微粒子表面処理、材料デバイス特性解析/設計技術(三次元高周波電磁界解析)、表面共振ソフトスイッチング、回路設計/試作/評価磁気技術の航空宇宙システムへの応用など研究室では、材料開発からデバイス試作、回路システムへの実装・評価を一貫して推進し、川上から川下に至る経験とスキルを身に着けることができます。卒業後は大手電機メーカー、電子部品メーカー、電力、鉄道、研究機関など幅広い分野で活躍しています。教授佐藤敏郎研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード高周波磁性材料・磁気デバイス・磁気センサ・高周波電⼒変換・電源システム卒業後の未来像最近の研究トピックスシステム工学科磁気技術によって脱炭素化に貢献︕航空宇宙分野にも挑戦︕

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