研究紹介_2023_日本語版(工学部)
39/150

科研費(研究活動スタート支援)“自己修復する伸縮性導体カシオ科学振興財団“ばね形状の3次元流路を用いた伸縮デ立石科学技術振興財団“ウェアラブル医療デバイスのための0LHn( LΔ)1/L000-10-20-30-40-50-60-70電⼦情報Cycle number 1 10 100 1000109 Pa106 Pa106 Pa104 Pa105 Pa37奥谷研究室では、生体応用やロボット応用に向けた、柔らかいデバイスの開発に取り組んでいきます。特に、デバイス全体を薄くすることで、ラップのように柔らかく、くしゃくしゃにしても壊れない柔軟なエレクトロニクスや、ゴムなどの伸縮基材上にデバイスを実装することで、伸びるエレクトロニクスの実現を目指します。また、熱膨張性・形状記憶性・自己修復性などの機能性を持つ高分子材料と導電材料を組み合わせた高機能性電子材料の開発も目指します。さらに、3Dプリンタやレーザー加工を用いて、構造的な変形で伸縮性を付与するアプローチにも取り組んでいきます。新しいことに挑戦する研究活動を通じて身につく力(論理的思考力、問題解決力、コミュニケーション力)は、将来どのような分野に進んでも活躍できる人材になるのに役立つと信じています。封止構造を用いたコンポジット型サーミスタの導電パス形成の制御[C. Okutani, et al., Adv. Mater. Technol., 2101657(2022).]等価回路306090Strain (%)1.051.041.031.021.0112015020406080100120Time (s)【私の学問へのきっかけ】わからなかった・できなかったことが、わかる・できるようになる楽しさに魅了され、ここまでやってきました。特に、自分のアイデアを実際に形にすることができるモノづくりは楽しく、電気・情報・材料・機械といった様々なアプローチで取り組むことができる今の研究は非常に面白いと感じています。2020年3月東京大学大学院博士課程修了。東京大学での特任研究員を経て、2022年4月より現職。博士(工学)。研究分野は高分子材料を用いたフレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクス。フレキシブル・ストレッチャブルデバイスの開発フレキシブルセンサの医療・ヘルスケア・ロボット応用外部資金獲得実績(抜粋)科研費(若手研究)“エレクトロスピニング法を用いたメッシュ型高分子複合体サーミスタの開発”の開発とテキスタイルセンサ応用”科研費(特別研究員奨励費)“拍動する細胞にも追従可能な伸縮性センサに関する研究”バイスの開発”松籟科学技術振興財団“印刷で作製可能な修復機能を持つ生体温度センサの開発”皮膚貼り付け可能な高感度温度センサの開発”助教奥谷智裕柔らかく伸びるデバイスは生体の柔らかさと親和性があるので、ウェアラブルセンサに適しています。特に、長期的な生体情報取得による、医療・ヘルスケア分野への応用が期待されます。また、生体に近い皮膚感覚をロボットに与えられるので、人とロボットが共存する社会に貢献できます。-極薄基板上でのデバイス作製技術-材料・構造を利用した伸縮デバイスの設計技術-機能性高分子と導電材料を用いたコンポジット電子材料の開発-印刷技術を利用した配線・センサ開発-計測システム技術-ウェアラブルデバイスによる長期生体情報モニタリング-柔らかい電子皮膚を備えたソフトロボット人工皮膚レプリカに貼り付けた相互接続型ナノメッシュ電極配線[C. Okutani, et al., ACS Appl. Nano Mater.3, 1848 (2020).]3Dプリンタで作製したバネ型伸縮エレクトロニクス[C. Okutani, et al., Adv. Mater. Technol., 2101657(2022).](高感度な温度センサ、熱ヒューズへの応用)[C. Okutani, et al., J. Mater. Chem. C8, 7304 (2020).]ばねの変形を利用した電磁誘導式ひずみ・圧力センサ研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績フレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクス・ウェアラブルデバイス・物理センサ・ポリマー・ナノコンポジット・3Dプリンタ・プリンテッドエレクトロニクス・医療・ヘルスケア応⽤・ロボット応⽤研究キーワード卒業後の未来像最近の研究トピックスシステム⼯学科柔らかく伸びるデバイスによる医療・ヘルスケア・ロボット応⽤

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る