研究紹介_2023_日本語版(工学部)
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ecnabrosba物 質化学科1.00.80.60.40.20.0300400PRPR500600700800wavelength/nm90019光はエネルギー源としての利用から情報通信分野に至るまで生活に不可欠なものとなっています。田中研究室ではその中でも紫外光と可視光によって引き起こされる化学現象を研究対象とし、現在は有機ハロゲン化物の光分解を実験および量子化学計算から考察しています。また、高分子中の有機化合物の光照射による色(光吸収・発光)変化のメカニズムについても研究しています。光照射に対する分子の応答(挙動)は波長に依存します。光励起する電子状態によって結合解離反応や異性化反応等違いが出てくることが計算をするとはっきりします。このような性質を理解すると環境浄化や有機合成を効率的に行うことができると思います。【私の学問へのきっかけ】オゾン層破壊についての記事を雑誌で読んだのがきっかけ。紫外光によって容易にフロンガスが光分解し、解離した塩素原子による連鎖反応が誘起されオゾンが減少するとありました。どうにかならないのかと思っていた時に受講した光化学の集中講義で関連した話題が出てきたため、大学院はその研究室に決めました。研究室ではロボットにならず、自分で考える習慣を身に着けることが大切です。何日も考え続けていると、いいアイデアは机でなくても浮かんできます。こういった経験は自信となって将来いかされることでしょう。助手、助教授を経て現職。主な研究分野は、光化学、計算化学。有機化合物の光特性評価金属粒子、金属酸化物粒子光還元作製大気化学素反応シミュレーション低温マトリックス単離装置可視光照射によるアニオン種生成准教授⽥中 伸明研究キーワード研究から広がる未来研 究 シ ー ズ共同研究・外部資⾦獲得実績環境・エネルギー・化学卒業後の未来像最近の研究トピックス光の基礎を学びませんか

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