研究紹介_2023_日本語版(工学部)
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木造戸建住宅建設時に発生する建設副産物のゼロエミッション対策下水熱を利用したヒートポンプの性能評価(民間企業との共同研究)夏季における流入熱量を抑制するシート状潜熱蓄熱材の開発(民間企太陽光発電・風力発電・蓄電池を組み合わせたオフグリッド住宅の開高断熱・高気密住宅のエネルギー消費量と室内環境の実態調査(民間家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの性能評価(民間企業大平面オフィスに導入された自然換気システムの性能評価(民間企業在来工法による高断熱・高気密住宅の建設から運用までのCO2排出量建築学科107国際的な目標である持続可能な開発目標(SDGs)を実現させるために日本政府は「省エネ・再エネ、気候変動対策、循環型社会」を取り組みの一つに挙げています。高村研究室では再生可能エネルギー(太陽光発電など)を設置し、高断熱や高効率設備を導入して省エネルギーを達成し、資源循環が可能となる建築資材を使用した建築物の開発を目指します。建築物のエネルギー消費量は使われ方や気象条件に左右されます。また、どんなに素晴らしい技術や設備も実際に施工されなければ意味がありません。高村研究室では理論解析とフィールド調査を両輪に研究を進めています。建築物の一生(建設、運用、解体)を通して、地球環境負荷が小さく、サスティナブル(持続可能)な建築物を開発することが目標です。そのための基礎データを日々取得し分析しています。【私の学問へのきっかけ】高校時代にアインシュタインに興味をもち、理系に進むことを決めました。また、我々の生活に欠かすことができない衣食住の住に携わる仕事がしたいと思い建築学科に進みました。大学の研究室では床暖房の快適性について研究し、居住環境の重要性に気づきました。その後、化学メーカーに就職し、高断熱・高気密住宅について研究開発を行い、住宅の省エネルギーに関する専門知識を習得しました。若い元気な学生達と研究ができることに魅力を感じ、大学教員となり今日に至っています。研究室で取り組む課題は教科書の演習問題と異なり答えが1つではありません。自ら考え行動する課題解決能力を身につけます。卒業後はゼネコン、サブコン、電力会社、住宅メーカーなどに就職して活躍しています。電力自給自足システムの性能検証(左は蓄電池の外観、右はシステム概要)自然エネルギーを活用した換気負荷を削減する換気システムの開発(左は実証実験の実験棟の外観、右は室内環境計測の様子)株式会社カネカ、信州大学工学部助手、助教、准教授を経て、2018年より現職。住宅建設時に発生する廃棄物の削減対策と建築物の省エネルギー対策が専門分野。住宅及び非住宅建築物の省エネルギー対策住宅の温熱シミュレーション、壁体内通気工法住宅の排熱効果シミュレーション解析住宅設備(給湯、暖房、換気、燃料電池)の性能評価(実測調査)非住宅建築物の省エネ設備(下水熱利用HP、自然換気システムなど)の性能評価業との共同研究)発(民間企業との共同研究)外断熱二重通気工法の排熱効果シミュレーション(民間企業との共同研究)企業との共同研究)集合住宅における6面輻射暖冷房システムの開発(民間企業との共同研究)との共同研究)との共同研究)木質バイオマスを利用した戸建て住宅の1次エネルギー削減量の削減効果(長野県木材協同組合連合会からの委託)削減に関する研究(科研費(若手研究(B))動力を使用せず、冷涼な外気を利用して冷房エネルギーを削減することが可能となる自然換気システムの性能評価高断熱・高気密住宅の気密性能値の実測教授⾼村秀紀研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績SDGs ・ZEH・ZEB・ 省エネルギー ・ 潜熱蓄熱材 ・ 3電池(太陽電池、燃料電池、蓄電池)・下⽔熱利⽤ ・ 建設廃棄物研究キーワード卒業後の未来像最近の研究トピックスSDGsを実現する⼈と地球にやさしい建築を⽬指す︕

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