研究紹介_2023_日本語版(工学部)
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動的システムの制御に資する簡便なパラメータによるモデル並列モデルによる制御性能の向上と設計理論の構築(科研費、機械システム⼯学科106種村研究室では、システムを自在に操る制御工学の研究を行っています。制御工学は、機械系、電気系、他にも経済といった多岐にわたる分野で活用されている技術です。制御工学を最大限活用するためには、システム(操りたい対象)を解析しシステムの特長を理解する必要があります。種村研究室では、高校までに学習した数学の知識に、大学で新たに学ぶ専門知識をプラスし、『最適化数学』や『制御工学』の知識を活用することで、新しいシステムの解析方法や制御手法の構築に取り組んでいます。特に、近年注目されているビッグデータを制御理論に活用するといった研究も行っています。制御工学は様々な分野で活用されているため、その研究成果は高い波及効果があります。特に、近年注目されているビッグデータを活用した手法は、機械学習やAIとマッチした次世代の制御理論に発展すると期待されます。【私の学問へのきっかけ】高校生の頃、物理を学びその面白さに惹かれたのが学問に興味を持ったきっかけだったと思います。そして、大学へ進学し、制御工学の研究室に配属されると、数学の重要性がわかってきました。今まで学んできた、物理(実物)と数学(理論)をつなげてくれたのが制御工学でした。大学教員になるとは思っていませんでしたが、興味のあることを続け、そして、たくさんの方のお力添えがあったおかげで、今の自分があります。種村研究室では、制御工学の基礎を身につけます。ものを動かす上では、制御工学の知識が必須となります。そのため、研究室でしっかり学び、研究に励むことで、幅広い分野において活躍できるときると考えています。入力データシステムの特徴を推定(図は最適化アルゴリズム実行プログラムの様子)入出力データ駆動による特徴推定アプローチ三慣性軸ねじり振動系装置柔軟構造物実験装置考案した制御手法を実機システムにより検証するシステム特徴量出力データ推定値信州大学大学院博士課程を修了後、名古屋大学特任助教を経て、2019年より現職。制御工学、データ解析、推定理論などの研究に従事。入出力データ駆動によるシステムの受動性・安定余裕推定人と機械の協調制御のためのデータ駆動アプローチ適応制御による振動抑制制御最適オブザーバを用いた外乱推定非最小位相系の最小位相化による制御性能の向上手法構築表現およびデータ駆動推定(科研費、研究活動スタート支援)特別研究員奨励費)助教種村昌也研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード⾃動制御・最適制御・データ駆動制御・適応制御・状態推定卒業後の未来像最近の研究トピックス『制御⼯学』によるシステムの解析と実世界への応⽤

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