教育学部研究紹介
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原はら 洋よう平へい奥おく村むら真ま衣い子こ教職大学院グループ37講師助教【研究分野】特別支援教育、教師教育 これまで特別支援学校に勤務し、知的障害をもった子どもたちが生き生きと活動する授業の実現に向けて、子どもたちと共に生活する教師の在り方、実態把握の方法、環境の整え方などを視点に研究をしてきました。現在は、特別支援学校における授業実践の発表を軸としたアウトプット型学びサイクルの構築を目指し、特別支援教育に携わる現職の先生方を対象に、教師の成長の契機となる要因の分析およびその成長に寄り添う同僚としての関わり方を追究しています。子どもたちは、一人一人個性があり、考え方も多様です。それは教師も同様です。子どもたちの願いや思いを大切にする授業、子どもたちの学びを支えるために成長しようとする教師にどう寄り添えばよいか一緒に考えていければと思います。【研究分野】障害児者心理学、特別支援教育 場面緘黙児者の心理過程の解明と発達段階に応じた支援方法について、当事者や教師に対する調査と実践から追究しています。 場面緘黙は学校などの慣れない状況で話せないことを主症状とする情緒障害ですが、症状の現れ方には個人差があり、授業への関わり方やクラスメイトとの相互交渉の持ち方、学校生活への適応状況が異なります。多様な状態像の理解とそれを踏まえた個に応じた支援を可能とするために、以下のことに取り組んでいます。 1) 幼少期から成人期にわたる場面緘黙の心理過程の解明 2) 統合的行動アプローチの実践:教育・心理・医療・家庭との連携による専門的支援の模索 3) 学校における合理的配慮の検討:学習機会の保障や対人関係の形成支援【研究テーマ】特別支援教育における深い学びの実現【研究テーマ】場面緘黙の生涯発達的視点に基づく支援アプローチの検討

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