教育学部研究紹介
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上かみ村むら惠え津つ子こ北きた澤ざわ 嘉よし孝たか教職大学院グループ 教育実践にかかわる専門職養成を目的とした大学院が、2016年4月・信州大学長野(教育)キャンパスに新設されました。長野県で唯一の「教職大学院」です。出願資格は教員免許(1種免許)を取得した人(取得見込を含む)となりますが、出身大学・学部は問いません。 信州大学教職大学院には、学部段階より高度な実践的指導力を身につけ、新しい学校創りの有力な一員となる教員を養成する教職基盤形成コースと、地域や学校における指導的役割を果たせるスクールリーダーを養成する高度教職開発コース(現職教員対象)の2コースがあります。【研究分野】教師教育、生活科・総合学習教育 これまで科学的合理性に基づく技術と知識の習得に焦点が当てられてきた教師教育は、「省察」という概念によって、教師自身の自律的な思考の育成へと焦点が移行してきています。技術や方 法の背景にある子ども観や授業観等の教師の《観》の様相が授業に大きく反映することに注目して、inputの学びからupdateの学びへと、教師が自らを更新し、子どもとつくる豊かな授業の実現に向けた真性の省察的実践について、研究をすすめています。【研究分野】学校心理学、特別支援教育 学校心理学や特別支援教育をベースに、保護者と教師の連携・苦戦している子どもへの支援に関する実践・研究を行っています。 言葉にならない困り感を探り、ともに考えながら自分らしく問題に対処するお手伝いをする。そんな支援ができるようになることを目指しています。そのためには、一人ひとりの子どもとその周りの人的・物的環境を丁寧に理解すること、たくさんの人と協力することが欠かせません。日々の実践をそんな視点から検討し合うことで、子どもの支援に関わる専門性を高めることができればと思っています。 【研究分野】学校経営、教師教育 本年度より長野地区の附属学校の校長を務めています。これまで公立中学校で、「student first」と「チーム支援」をコンセプトに、生徒に将来必要となる力を育成する学校づくりのあり方について考え、実践してきました。 子どもたちが、「多様な人々と協働しながら社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手」に育っていくために、学校・教師が果たすべき役割は何か-教員としてのライフコース全体を俯瞰し、学校経営、キャリア形成の視点から問い直していきたいと思います。34教授教授教授(実務家校長)【研究テーマ】教師の「観」の転回を促す省察的実践の研究【研究テーマ】教師と保護者の連携/教育相談・コンサルテーション/ニーズの高い子どもへの援助【研究テーマ】生徒の自治の力を高める学校づくり/教師の力量形成に役立つ研修体制の構築 畔あぜ上がみ 一かず康やす教職大学院グループ

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