教育学部研究紹介
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川かわ久く保ぼ英ひで樹き佐さ藤とう 運うん海かい村むら松まつ 浩ひろ幸ゆきものづくり・技術教育コース 子どもの発達の上で、ものづくりの経験や技能は大変重要です。また、現代社会では、ネットなどの情報技術、エネルギーや資源等々、技術・環境に関わる課題・問題がたくさんあります。本コースでは、こうした課題・問題に対応し、ものづくり・環境について指導できる小学校教員、および技術・情報・環境について指導できる中学校技術科の教員養成を目的としています。 授業では、楽しいものづくりから最先端の加工や情報技術までの幅広い内容を、理論だけにとどまらず、実験的・体験的に学んで、実践力を系統的に身に付けていきます。26教授教授教授【研究分野】生産工学、加工学、設計工学 磁気援用加工法は、従来法では困難な加工領域を補う新しい精密加工技術です。 具体的には、磁場を援用して加工工具(磁気連結粒子ブラシ)を制御して、表面仕上げを行う加工方法です。その特徴は、次のとおりです。 ① 磁気の物体透過作用による手の届かない箇所(内面)の仕上げに有効 ② 粒子ブラシの磁気吸着力による段差面や自由曲面の表面仕上げ,およびエッジ部の丸み付け・バリ取りに有効 新しい精密加工技術を開発すると同時に、学生諸君には、研究活動を通じて物理的現象のとらえ方、実験装置の設計・製作方法などを学び、教材開発や研究開発をするための実践力を身に付けて欲しいと考えています。【研究分野】生産工学、加工学材料加工、組織制御工学 精密デバイスの高密度化、高性能化にともない、その構成部品の表面性状に対する要求も厳しくなる。当研究室は化学薬液の代わりに、環境に優しい、コストも低い電解水を用いて、精密デバイス用金属材料、半導体材料およびセラミックスなどの工業材料に関する表面洗浄、加工および改質処理などの研究を行っている。電気分解によって電解水(電解還元水と電解酸化水)が得られる。電解還元水はアルカリ性で、研磨材微粒や切削油剤などの除去洗浄に優れ、シリコンウエハの研磨加工にも応用できる。電解酸化水は酸性であり、鉄、銅およびニッケルなどの金属表面に対するエッチング作用が強く、これらの材料の表面加工、粗化処理および改質処理に応用できる。 詳細について、信州大学研究者総覧をご参照ください。【研究分野】技術教育学 中学校技術科を主対象に、“おもしろい”教材の開発を中心にして実践研究をしています。企業との共同研究も多数。平成27年度文部科学大臣科学技術分野表彰等、複数の受賞。また、社会貢献として全国の先生方が利用する技術の教材サイト「ギジュツドットコム」を運営すると共に、NHK高専ロボコン審査員等、各種委員も担当。 2016年からは学部内に教員養成系初となるデジタルファブリケーション工房「FabLab長野」を設置し、デジタルものづくりに取組中(https://fablab-nagano.org/) 。【研究テーマ】場(Field)を援用した複合的な仕上げ加工法/ 磁気援用加工法とその応用技術  【研究テーマ】工業材料の表面加工・洗浄・改質処理【研究テーマ】デジタルファブリケーション/知的財産学習/ロボット/技術の教材開発  電力システム学習「でんまねNet」※特許権取得・教材として製品化 ものづくり・技術教育コース

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