教育学部研究紹介
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 本冊子は、本学部の先生方の研究内容をダイジェストにしてお伝えするものです。 教育学部は教員養成学部であると同時に、様々な領域の専門家の集まりです。先生方の専門は、小・中・高・特別支援の各学校段階の全教科に関連する領域+その他教育の関連領域と多岐に渡り、言い換えるならば、教育学部自体がミニ総合大学とも言えます。この多領域に渡る専門の知見は、学校教育はもとより、社会の様々な領域において役立つでしょう。 現代は、文理融合、教科横断が注目されているように、学校教育のみならず、社会においても、これまでとは異なる領域が連携しあったり、クロスオーバーしたりすることで様々な問題解決を進めていく必要性がより高まってきています。こうした点においても、本学部の先生方の多様な研究が貢献できる点が多々あると感じています。 一方、私自身、一研究者として感じていることがあります。それは「研究することは楽しいこと」だということです。本学部のWebサイトでも、教育学部を目指す皆さんに、大学生活を通じて「学ぶことは楽しいこと」、さらには、「教育や研究することは楽しいこと」を実感してもらいたいことを記させていただきました。学生の皆さんにとって、「学ぶことは楽しいこと」であるように、研究者である各先生方にとって、「研究することは楽しいこと」であると思っています。 先に述べたように、研究が教育や社会において役に立つことはもちろん重要です。しかし、役立つことばかりが重要なのではありません。「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる(小泉信三)」という言葉にもあるように、即効的なものばかりに目を奪われることにも注意しないといけません。そうした観点から、本冊子に掲載されている各先生方の研究をご覧いただければと思います。 特に、本冊子を手にされた受験生の皆さん。ぜひ本学部で先生方と一緒に研究にも取り組み、「学ぶことは楽しいこと」と共に、「研究することは楽しいこと」を実感ください。お待ちしております。信州大学教育学部長 村松 浩幸 研究することは楽しいこと

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