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19現代の社会における諸課題について、科学的な視点から実証的に解き明かし、 解決への手がかりを、実践的な研究活動を通して考察していきます。コースの複数の研究室は、その専門性によって大きく二つの領域に分かれています。 文化情報領域の各研究室では、今まさに進行中の社会や文化のできごとをテーマとして、アクティブな研究活動を志向します。認知情報学や消費社会・文化研究、情報コミュニケーション学といった複数の学問分野をクロスオーバーしながらも「情報」という共通の切り口を軸にしたテーマにアプローチします。また、実社会での情報リテラシーに直結した実践的な実習や演習を通して、社会に幅広く通用する「情報を活用する力」を高めることを教育の目標とします。 社会学領域の各研究室では、社会学の基礎的な理論と経験社会学の分析手法についての講義・演習・実習を組み合わせた体系的なカリキュラムを通して、地に足をつけた社会学的認識の方法を身につけます。とくに長野県内および周辺地域における調査を体験する実習では、地域社会の実情と課題を直接に体験・実感し、知識を実践へと結びつける能力を涵■■■■養することができます。身につけた社会調査能力を客観的に保証するために、社会調査士の資格取得を推奨しています。“心”とは何か? このシンプルな問いに対する私たちの考察は、紀元前ギリシャの哲学者にまでさかのぼることができると言われています。では、現代の心理学は、この問いに対してどのように回答しようとするのでしょう。 歴史的には19世紀末に、研究方法として自然科学的方法(実験) を採用したところから、現代心理学がスタートしたと考えられています。その特色は、それ以前の心理学が思弁的、主観的であったことと対照的に、科学としての客観性や実証性を重視したことにあります。すなわち、現代心理学ではさまざまな心理学的事象について実験や調査などを行ってデータを取得し、それらを解析して考察を行い、最終的な結論を導くという一連の作業によってさまざまな問題を科学的に解決しようとする態度(サイコロジカルマインド)を採ります。この態度を専門課程の3年間を通じて実践的に身につけます。文化情報論・社会学コース文化情報論社会学心理学・社会心理学コース心理学

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