guidance_shinshu2023_arts
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18① 芸術はコミュニケーション!「芸術」は、新しい感性でメッセージを発信する芸術家たちと私たちのコミュニケーションメディアであり、多様な価値観や見方、理解が交わる創造の場です。② キーワードは〈アートリテラシー〉③〈ワークショップ〉を核としたカリキュラム文献を読んだり、伝統芸能のリサーチをしたり、地域を舞台に飛び回ってみたり。古今東西 縦横無尽。「哲学」と「芸術」をテーマとした「自由度の高い学び」と「根源的な問題の探究」を特色とするコースです。 世界、社会、人間、知識、私、心、そして愛……当たり前で決まりきったものだと思い込んでいた事柄について、根っこのところから考えてみる。また、さまざまな角度から考えてみる。本コースでの、「哲学」をテーマとする学びの特徴は、この一言に尽きます。哲学するとは、つまりそういうことなのです。しかし、徒手空拳でできることではありません。古今東西の思想やさまざまな学問的探究の方法に関する幅広い知見と、ものごとを明晰に考えてわかりやすく表現する技能を、地道に体得しながら、徐々に進めるべきことです。そのために実際、ここでは多様な研究ジャンルに接し、テクニカルな思考の訓練に参加することができるようなカリキュラムが組まれています。 意識的に視野を広げること、思考と表現の技能を磨くことも、 けっして楽ではありません。けれども、これらをしっかりやった人は常識や権威に左右されることなく、不公正や不合理、あるいは浅慮を鋭く指摘し、有望な進路を模索できる人、ひとことで言えば、強■な批判力を備えた人になっているはずです。強■な批判力は、それを持つ人にとっても、その周囲の人びとにとっても一つの大きな支えになることでしょう。音声言語によるコミュニケーションに言語運用スキルが不可欠なように、芸術コミュニケーションには、感性に依拠する「芸術言語」や身体感覚に依存する「身体言語」の運用スキル、〈アートリテラシー〉を学ばねばなりません。このアートリテラシーを獲得していくなかで、多様な芸術言語や身体言語を理解できるようになり、芸術的感性は鍛えられ、芸術家との双方向コミュニケーションに参加できる素養が形成されるのです。アートリテラシーの基礎を身につけた、地域の芸術活動を推進する人材を養成することが目標です。アートリテラシーの基礎獲得のために、ミュージック系・パフォーミングアーツ系・ヴィジュアルアーツ系における体験型学習ワークショップを中心に、現在進行形の芸術活動のフィールドワークも盛り込んだ実践的なカリキュラムが構築されています。哲学・芸術論コース哲学・思想論芸術コミュニケーション

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