農学部研究紹介(2022-2023)
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ポリペプチドフォールディング過程新しい創薬標的ChemistryとBiologyのケミカルノックダウン:フォールディング中間体(遷移状態)化合物によりフォールディングの進行を抑制することで疾患関連タンパク質の完成を阻害し、分解へと導く修士課程久志本尚子さん国際会議での受賞(USA)右は世界的に著名な研究者Dr.シャヒディ氏修士課程近藤葉月さん国際会議での授賞(Canada)異分野融合研究これまでの創薬標的完成型タンパク質ダブルクリック反応:歪んだ炭素−炭素三重結合を有する化合物による有機化合物と生体分子の高速連結反応片山茂教授北海道大学で博士号を取得後、カナダ・ゲルフ大学博士研究員を経て、2008年10月より信州大学農学部。食品機能性成分のニュートリゲノミクス(栄養ゲノム学)に関心がある。大豆ペプチドを摂取したマウスでは、脳海馬において神経栄養因子の産生が促進されている。モリス水迷路試験では、記憶学習能の改善効果が示されており、大豆ペプチドの脳機能保護効果が明らかになっている食品化学を専門とする研究室であり、女子学生も多く在籍している。研究成果は国際会議で発表し、高い評価を得た研究発表に対しては優秀発表賞などを受賞している食品化学研究室昨今、高齢者における認知機能の低下や認知症の発症が大きな問題となっています。また、医療費の増大や介護力の低下が深刻な問題になりつつあります。このような背景のもと、脳機能維持に貢献する機能性食品の開拓ニーズが高まっています。食品化学研究室では、老化促進モデルマウスを用いて食品成分の脳機能保護効果に関する研究を進めており、アンチエイジング(老化予防)が期待される機能性食素材の開発に向けて、企業との共同研究を行っています。研究成果は、健康栄養や医療などさまざまな分野への貢献が期待されます。研究室では「学生中心主義」と「世界に通用する人材育成」をモットーに研究指導しており、研究室全員が楽しく学べるよう努めています。卒業後は、食品・化粧品・製薬系の企業などに就職し、専門知識を活かして活躍しています。創薬標的科学研究室喜井勲教授東京工業大学にて博士取得後、同大学助教、京都大学特定助教、理化学研究所ユニットリーダーを経て、2020年4月より現職。研究分野は創薬科学。学生には「なぜ」と「考える」ことを伝えたい。研究から広がる未来卒業後の未来像研究から広がる未来卒業後の未来像食品化学研究室では、生体調節機能をもった機能性食素材の開発および分子設計に関する研究を行っています。具体的には、認知症予防効果、アンチエイジング(老化予防)、花粉症や食物アレルギー改善効果、肥満・糖尿病など生活習慣病の予防効果をもつ食素材の開発に取り組んでいます。超高齢化社会を迎えた我が国では、高齢者がいつまでも“はつらつ”と輝き活躍する社会づくりが求められており、食品化学研究室では、健康長寿社会の実現に寄与する新たな機能性食品の創出をめざして研究を行っています。医薬品や食品機能性成分としての化合物は、標的となる疾患関連タンパク質などへ結合し、その薬理作用を発揮します。しかし、化合物は標的以外にも結合することがあり、これによって副作用が引き起こされます。そのため、副作用を低減する、つまり標的への選択性を向上させる技術が求められています。私たちの研究室では、ポリペプチドからタンパク質へのフォールディング途中の遷移状態を標的とした研究を進め、創薬・ヘルスケア研究開発の課題解決を目指します。私たちの研究室では、疾患に関連するリン酸化酵素に対する阻害剤を研究する過程で、このリン酸化酵素のフォールディング途中の遷移状態を標的とする阻害剤は選択性が高く、副作用が少ないことを発見しました(Kiiet al. Nature Communications 2016)。この遷移状態を新しい創薬標的として、他の疾患関連タンパク質へと応用するための研究を進めています。取得研究技術:分子・細胞生物学、構造生物学、薬理学、動物実験、ケミカルバイオロジーなど卒業後の進路:製薬企業、ヘルスケア業界、食品会社、研究者など(Kiiet al. Org BiomolChem2010)生命機能科学コース生命機能科学コース機能性食品が超高齢化社会を救うはつらつ長寿の実現に向けて創薬標的タンパク質の科学3-創薬・ヘルスケア研究の新しい概念を生み出す-

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