農学部研究紹介(2022-2023)
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【教員の紹介】拠点長:泉山茂之教授副拠点長:米倉真一教授●山岳生態系研究部門●地形地質・防災研究部門大型哺乳類の知られざる生態を解き明かす●森林資源研究部門●大学院教育・研究連携部門専任教員:安江恒准教授,加藤正人教授専任教員:泉山,安江,瀧井(兼務)先鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点Institute for Mountain Science山岳科学研究拠点は、地球規模での気候変動に伴う山岳地域における喫緊の環境問題を科学的な研究基盤に立脚して解決し、自然環境の再生、保全及び活用や防災・減災を実践することのできる山岳地域の自然環境と人間活動との融合の方策を探り、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。【研究拠点の目標】●日本における山岳科学の確立●山岳科学教育プログラムの推進と世界の山岳科学との連携●環境変動・防減災・生物多様性の解明と予測●分野間融合とモデリング、多面的な広がりを持つ先鋭的なセンシング技術による国際研究拠点【研究拠点の組織】専任教員:泉山茂之教授,山田明義准教授,瀧井暁子助教部門長(併任教員):吉田孝紀教授(理学系)日本アルプスやヒマラヤ山脈など世界各地をフィールドとして、山地・山岳の成り立ちと変遷、それに伴う環境変動の実体を解明し、自然環境の保全、災害課題の解決と被害軽減に取り組みます。瀧井暁子助教野生動物調査会社などを経て信州大学大学院総合工学系研究科修了。博士(農学)〇地形地質・防災研究部門寒冷・高山環境に生息する野生生物の生態解明、地球規模での温暖化に対する山岳域での生物群集の動態把握と将来予測、環境変動に対する水生生態系の応答解明と将来予測に取り組み、広く情報を発信します。〇大学院教育・研究連携部門近年、農作物被害や人身事故をはじめとする野生動物と、人間との軋轢が多く生じています。これらの問題解決は容易ではありませんが、まず相手を知ることが基本となります。私は、主にニホンジカやツキノワグマの行動追跡調査から、ニホンジカの季節移動や分散、ツキノワグマの冬眠場所や個体同士の近接関係などについて調査研究を進めています。人間と野生動物のよりよい関係を築くために、これらの調査研究から得られた知見を野生動物問題の解決にむけた取り組みにつなげていきたいと考えています。環境変動・人間活動に伴う地圏・水圏、生態系、自然資源に関する課題の解決に貢献できる人材を、山岳科学教育プログラムを通して育成します。〇山岳生態系研究部門(写真はツキノワグマの冬眠場所)山岳地域社会の持続的発展に寄与する重要な資源の管理と利用のため、気候変動に伴う森林への影響評価と森林生態、食資源を含む資源の把握と予測、循環利用技術に関する研究開発に取り組みます。〇森林資源研究部門38

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