カナダでの森林調査現場での聞き取り調査や、アンケート調査をおこなう小中学校での森林・環境教育の副読本も作成している温暖化したら樹木成長はどうなるの?森林環境学研究室の取り組み森林政策学研究室三木敦朗助教信州大学農学部を卒業後、岩手大学(「持続可能な発展のための教育」の促進を担当)などを経て、2009年度より現職。博士(農学)。森林環境学研究室安江恒准教授科学技術特別研究員(森林総合研究所)を経て2000年4月より信州大学農学部。木材組織学、年輪年代学的手法を応用して、樹木の肥大成長を制限する要因の解明に迫りたい。研究から広がる未来学生とともに、林業の担い手と特用林産物を含む林業経営の現状把握、木質バイオマスの利活用、林産物の販売、森林を利用した地域づくり・住民自治や、狩猟とジビエの利用などを調査研究しています。それらに基づいて、森林・林業のあり方や新しい担い手養成について、地域の関係者のみなさんと考える取り組みもしています。最近は、森林所有に関する課題を扱っています。卒業後の未来像ここ数年では、公務員(森林・林業関係)や、製材メーカー、大学院進学などです。いずれも、研究室で学んだこと、研究したことが活かされています。研究から広がる未来国内各地の山岳域をはじめ、ロシア、カナダ、アラスカ、モンゴルなどの周極域でも調査研究を行っています。研究室に閉じこもっていては見えてこない事象を間近に観察することで、気候変動に対する各地の森林の応答の個性と普遍性を明らかにしていきたいと考えています。卒業後の未来像フィールド調査からラボでの計測・解析に至る広い視野と共に、自ら立案し試行錯誤を重ねながら研究を進める力が身につきます。また、木材の形成から利用に至る知識を身につきます。卒業後は森林に関わる公務員や木材・住宅業界等で活躍出来る人材になります。林業は、木材を生産するだけでなく、様々な素材・食料・燃料などを生産する産業です。また、森林に関係するレクレーションや文化を支える産業でもあります。当研究室では、森林・林業の新しい可能性を、地域の歴史や実践の中から探り出し、気候危機を乗り越える新しい社会の要素を明らかにすることを目指しています。小中学生むけの森林教育の学習資料を作成したり、森林との新しい関わりをつくろうとしている自治体や市民団体の活動に関わったりしています。そうした共同研究もお声がけください。www.facebook.com/shinshuforepol森林環境学研究室では、今後生じるであろう気候変動に伴う影響を評価するため、以下の課題に取り組んでいます。1)肥大成長メカニズムの解明:成長期を通じた観測を通して、木材成長量や材質に影響を及ぼす要因(植物季節、環境、遺伝的要因)を明らかにします。2)環境が肥大成長に及ぼす影響評価:年輪情報を用いて、気候応答解析や将来の樹木の成長予測を行います。3)過去の環境変動の復元:年輪情報を用いた1年単位の気候復元や人間社会の適応を明らかにします。森林・環境共生学コース森林・環境共生学コース森林を活用した、ほんとうの意味で豊かな暮らしを考える気候変動と森林・樹木成長の関係を探る34
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