信大病院概要2021-2022
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53 期待と安心と信頼の看護で患者さんや地域に貢献 看護部では、「その人らしい生き方を尊重し支える看護を提供します」を理念に掲げ、看護を必要とする人の意思決定を支援することに重点を置き、常に患者さんの最善を考え、倫理観をもって看護を提供することを目指しています。患者さんが求める医療を安全にそして安心して受けることができるように、確かな知識と技術に裏打ちされた心のこもった看護を提供すると共に、患者さんの望む暮らしの実現を目指して、急性期医療の場から在宅療養まで切れ目のない看護を提供します。 高度で先進的な医療を支える看護  特定機能病院として先進医療・高度急性期医療に対応するために、看護の専門性を効果的に発揮するとともに多職種によるチーム医療を積極的に展開しています。チーム医療において看護師は欠くことのできない存在であり、専門看護師や認定看護師をはじめ、高い専門性を持った看護師たちが、院内だけでなく施設を越えて連携を図り、チーム医療の要として組織横断的に活躍しています。・専門看護師2名(がん看護1名、急性・重症患者看護1名)・認定看護師28名(集中ケア3名、感染管理2名、救急看護2名、皮膚・排泄ケア2名、がん化学療法看護2名、がん性疼痛看護2名、緩和ケア2名、糖尿病看護2名、新生児集中ケア2名、慢性呼吸器疾患看護2名、慢性心不全看護1名、手術看護1名、不妊症看護1名、脳卒中リハビリテーション看護1名、精神科看護1名)・特定行為研修修了者2名、周麻酔期看護師3名・看護専門外来:がん看護外来、助産師外来、フットケア外来、リンパ浮腫外来、ストーマケア外来、糖尿病透析予防外来、造血細胞移植者支援外来、デバイス外来・活躍するチーム:RST(呼吸サポートチーム)、RRT(急変予兆対応チーム)、NST(栄養サポートチーム)、緩和ケアチーム、精神科リエゾンチーム、糖尿病サポートチーム 等 次世代を担う医療人の育成 看護師個々の実践能力を高め、医療チームの一員として役割発揮できる看護師の育成に取り組んでいます。一人ひとりが優れたジェネラリストやスペシャリスト、看護教育者、看護管理者等に成長できるようにキャリアラダーを活用して継続的に学ぶ体制を整えています。更に看護学生の臨地実習や看護以外の学生実習の受け入れや、地域医療を支える看護職の教育・研修にも携わっています。 最新の取り組み 1.新型コロナウイルス感染症対応   新型コロナウイルス感染症対応において、当院は県内唯一の大学病院として重症患者を受け入れる役割を担っており、看護師においては人工呼吸器やECMO装着患者の看護ができることが求められます。そのため患者受け入れにあたり急遽ICUで「重症患者の看護力育成プログラム」を展開し職員の育成を行いました。同時に、現場で感染管理のリーダーとなる人材を育成するために「感染管理トレーニングプログラム」を立ち上げ、感染制御室にて1週間の研修を行いました。2.ベッドコントロール   病床の中央管理化に向けて、ベッドコントロール室が開設されました。2020年9月より病床の効率的運用を目的として、一般病棟・ICU・HCU・高度救命救急センターの看護師長が参加する「ベッドコントロールミーティング」を毎朝行っています。今後の病棟改修工事に伴う病床の減少や再編成に備えて病床管理体制の構築に向けて準備をすすめています。3.キャリアラダー改定とマネジメントラダー作成   2011年度に導入された4段階のクリニカルラダーを見直し、当院の看護師に求められる看護実践能力向上のためのツールとして、看護実践能力・組織的役割遂行能力・教育能力・研究能力から成る5段階の「信州大学医学部附属病院看護部キャリアラダー」に改訂しました。また、看護管理者の能力開発のための指標としてマネジメントラダーの作成に取り組みました。                           看護部ホームページをご覧ください                           http://www.shinshu-u.ac.jp/hp/bumon/i-kango/ ■ 看護部 Department of Nursing

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