04丸世酒造店の若き杜氏で五代目を継ぐ関晋司さん 広域の広葉樹林をドローンLSから、独自のアイデアと分類法から三次元空間上に単木ごとに樹種特定する技術です。現地調査をせずに極めて有効な省力化技術であると共に、国際的にオリジナルな研究開発です。間伐や収穫などの単木レベルの解析に適しているドローンレーザーの表層モデルと樹高モデル(CHM)これも国内初!AIによる苗木の自動抽出 現状の森林資源の測定は人手によるサンプル調査で行っており、3Kと言われる急峻な山岳地形で笹薮が繁茂して危険も多く、調査コストが過大なわりに得られる情報の精度が低いのが課題でした。そこで、森林を対象に先端的なドローンレーザー計測技術で、林内での作業を減らし、一定区域内の森林の3D化により、単木ごとの位置、樹種、樹冠直径、樹高、胸高直径、材積等を高精度に半自動で算定する技術を開発しました。単木ごとの精密な位置図をGISにより作成して、調査地全体の単木ごとの精密な森林資源表を利用者である森林管理署、自治体、森林組合に提供し、間伐や森林施業に活用できます。レーザー計測はとにかく多機能。樹木の種類や本数、樹高はもちろん、単木樹冠抽出やラベリングも自動。TECHNOLOGY国内初!レーザーセンシングによる広葉樹の樹種特定技術の開発(特許出願中)解析画像①単木ごとの精密樹冠を自動抽出(特許第6570039号)解析画像②単木の資源情報を自動抽出解析画像③ドローンによる定性(点状)的な全層間伐の自動選木(特願2018-215554)松くい虫の森林被害が深刻化している。防除には被害分布をつかむこと、最前線の感染木を的確に防除することが有効です。解析画像⑤松くい虫の被害木の半自動区分(特許第6544582号)広葉樹の樹種特定(左)と三次元マッピングによる樹高自動算定(右)広い造林地には苗木以外の広葉樹や雑草が生えています。AIを使い苗木だけを自動抽出。解析画像④ドローンによる伐採木の自動抽出(見える化)(特願2019-001419)ドローンLSの点群データから調査地全体の単木ごとの精密な樹冠抽出技術を開発。単木ごとの位置、樹種、樹冠直径、樹高、胸高直径、材積、ラベリングと本数を半自動で算定。ドローン計測で解析した単木の資源情報をもとに定性(木の形質・配置を重視)的な全層間伐について自動選木。伐採前と伐採後にドローン空撮を行い、画像に撮像されていない伐採木を自動抽出。 ドローンで苗木が植えられた山林を撮影し、AIを使用して、苗木の位置や生育状況を自動で確認できるシステムを国内で初めて開発。林業に従事する人が年々減少する中、大幅な省力化につながります。(特願2021-070641)T SIONTRYNIVERSITY
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