2021年5月25日、GRANITE(German Research Ambassadors Network for Industrial Technology Endeavors)の主要メンバーである信州大学は、ベルリン日独センター(JDZB)が主催したGRANITEネットワーキングイベント「Boosting Transcontinental SME Collaboration between Germany and Japan(ドイツと日本の中小企業の連携促進)」に参加しました。このバーチャルイベントには、日本とドイツから50名以上の参加者が集まりました。信州大学からは、田中清副学長、津田大介教授、シュッツェ・アマンダ助教(グローバル化推進センター)がプロジェクトのコアメンバーとして参加しました。GRANITEは、ドイツと日本の中小企業(SMEs)とデジタルトランスフォーメーション(ITによる生活の変革)の専門家をつなぐネットワークを構築し、企業、研究機関、地方自治体、政府間の積極的な対話を進めることにより、国際的な連携の推進を目的としています。今回のイベントでは、以下の三つのネットワークが紹介され信州大学と長野県の活動をアピールするとともに、ドイツと日本のパートナーとのネットワークを強化する良い機会となりました。- ドイツ連邦教育科学・研究技術省が研究マーケティングキャンペーン「The Future of Work」 において支援するGRANITE(German Research Ambassadors Network for Industrial Technology Endeavors)- 信州大学と「信州ITバレー構想」- Competence-Center SMEs 4.0: eStandardsドイツ・フラウンホーファー研究所FITとのGRANITE国際交流会信州大学及び長野県では、山岳観光地におけるインクルーシブ野外教育及びユニバーサルツーリズムの推進に関わる実務人材養成講座を共同で開講しています。2021年6月12日、信州大学松本キャンパスにて、『2021年度長野県ユニバーサルツーリズム実務人材養成講座』の開講式及び初回講座を行いました。本講座の特徴は、○ バリアフリー環境の整備が困難な自然環境を、年齢や体力、心身の状態等の違いに 関わらず、家族、友人と共に利用可能とするため、合理的な環境整備の手法を採用○ 役割や専門性の異なる二つの専門人材を養成し、地域での自立・持続可能な人的環境を整備○ 修了後の実践を想定した、専門知識とスキルの獲得を目指した実践演習型カリキュラムの開発と実施 …などにあります。今年度受講生は、申込時の小論文を元に、○ インクルーシブ野外活動指導員養成講座 18名(うち、本学学生8名:教育・医学・繊維学部)○ ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ養成講座 5名(うち、本学職員1名)計23名の受講が決定し、太田 寛 長野県副知事より、インクルーシブ野外活動指導員養成講座受講生へ、濱田 州博 学長より、ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ養成講座受講生へ受講証が一人ずつ渡されました。両講座は3月まで続き、元オリンピック選手やプロスキーヤーをはじめ、ホテル旅館、観光施設運営、アクティビティ指導などに従事する社会人や、本学教育学部、医学部、繊維学部の学生など、年齢や専門、分野の異なる多様な受講生が共に関わり学び合いながら、高度な専門知識や技術を身につけていきます。ユニバーサルフィールドで活躍する専門人材養成講座の開講式を行いましたGRANITEネットワークのおかげで、信州大学の学生は、2020年にフラウンホーファーFITでインターンシップを行いました。GRANITEプロジェクトの中核メンバー:サビーネ・ガンター=リヒター(左上)、レネー・ライナス(右上)、田中清副学長(下)16
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