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農学部 喜井勲教授が中心となったチーム「CryptoBioScope(クリプトバイオスコープ)」が、2021年3月に開催された国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合(NEDO)主催のNEDO TCP(Technology Commercialization Program) 2020最終審査会において、当日参加されたNEDO認定VC(Venture Capital)(※1)の投票によって選定される「認定VC賞」を受賞しました。NEDO TCP 2020は、技術を基に起業し、事業を大きく拡大させたいと考えている起業家、起業家予備群、起業意識のある研究者等を支援するためのプログラムで、ビジネスプラン作成支援やメンタリング等の機会を提供するものです。本学からは、2020年12月に開催された「信州大学ベンチャーピッチ(※2)」にて最優秀賞を受賞した「CryptoBioScope」が、NEDO TCP 2020の出場権を獲得して出場し、一次審査会を通過後、最終審査会でのプレゼンテーションの結果、「認定VC賞」の受賞となりました。「認定VC賞」を受賞した事業プラン事業プラン:「隠れた結合部位」を標的とした低分子創薬プラットフォームチーム名:CryptoBioScope(代表者:農学部 喜井勲教授、      バイオメディカル研究所 梅澤公二助教、農学部4年 古家岳さん)農学部 喜井教授がNEDO TCP2020最終審査会で「認定VC賞」を受賞2021年3月、全国120の国公私立大学等が参加を表明する「カーボン・ニュートラル達成に向けた大学コアリション」の設立に向けて、関係省庁の大臣等と学長等が一堂に会する懇談会(オンライン開催)に、濱田学長が参加しました。2050年カーボン・ニュートラルの達成に向けては、大学の役割として国や地域の変革に向けた新たな知見の創出、担い手となる人材育成、キャンパス等を含む地域のカーボン排出量削減、国際連携等に大きな期待が寄せられています。懇談会の中で濱田学長は、「かねてより進めてきた環境教育を継続的に発展させ、新たに全学横断特別教育プログラム『環境マインド実践人材養成コース』を開設した。こうした場を活用し、学生参画型による地域企業との共同研究等を強化することで、学生の定着(就職)はもちろん、カーボン・ニュートラル達成に向けた企業の研究開発力の向上・環境マネジメントの持続的な推進・協働が可能になっている」など、実践的な人材育成を中心とした産学連携の有効性・必要性について提案をいたしました。サミットの最後には、カーボン・ニュートラル達成に向けた大学等の貢献に係る決意などを示したステートメントが採択されました。今後は、このステートメントに基づき、運営体制を構築し、「カーボン・ニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」が、本年夏頃(予定)に設立されることとなります。本学も引き続き地域自治体、企業、市民、関係省庁と連携し取組を進めてまいります。「カーボン・ニュートラル達成に貢献する大学コアリション」への参画江島経済産業副大臣からの問いに回答する濱田学長(※1)NEDO認定VC(Venture Capital):NEDOの実施事業に関わり、業としてベンチャー企業への投資機能、 ハンズオン能力を有した、NEDOから認定を受けたベンチャーキャピタル。(※2)信州大学ベンチャーピッチ:本ピッチイベントは、2020年度に初めて開催し、本学の研究成果をもとにした 大学発ベンチャーの起業を検討している教職員及び学生の起業意欲を高めることを目的に実施しています。農学部 喜井勲教授(左)16

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