信大医学部研究紹介2021(日本語)_プレス品質
22/48

20自己免疫障害メカニズム解明への挑戦先端医療技術習得と最先端医療の提供!リウマチ・膠原病 班リウマチ・膠原病 班(チーフ:准教授 下島恭弘)(チーフ:准教授 下島恭弘)内科学第三難治性リウマチ性疾患および膠原病に対する有効な治療の開発研究難治性リウマチ性疾患および膠原病の病態解明研究家族性地中海熱の遺伝子診断と遺伝型/表現型の関連研究全身性血管炎に合併する神経障害の病態解明研究診断・治療戦略の発展を目指したクリニカルクエスチョンに基づく多施設共同臨床研究(全身性エリテマトーデス・成人スチル病)私たちの身体は、「免疫」という「身体の防御システム」によって、病原体の侵入から守られています。リウマチ性疾患や膠原病は、この免疫システムが自分を攻撃するために発症しますが、未だ治療抵抗性の患者さんも経験されます。私たちは、患者さんが完全治癒できることを目指し、免疫システム障害の原因を解明して有効な治療を開発する研究を続けています。リウマチ・膠原病の専門医として、身につけた知識や技術を生かし、医療の発展や教育の向上に寄与します。また、病態の基礎研究を更に発展させるため、海外の研究施設に留学して技術を高めることも選択されます。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像実験や調査、およびデータ解析の技術向上に努め、医療に貢献できる研究成果の達成に努めています健康寿命延伸への明るい未来を切り拓く病気に「かかってから治す」から「かからないようにする」方向へと時代は変わっています。今や全世界で拡がり続けている「糖尿病・生活習慣病」は、あらゆる病気の根源(引き金)になり得ます。重い病気にかからずに健康寿命が延伸できる世の中の実現へ貢献できるように、私たちは日々、基礎・臨床研究に励んでいます。また内分泌(ホルモン)疾患も生活習慣病・糖尿病と密に関わっており、これらの研究も精力的に行っています。・血糖値を低下させるホルモン(インスリン)の分泌機構の解明・甲状腺ホルモンと糖尿病・高脂血症の関係性の探求・人工膵臓を使用した、血糖値の動向の調査・2型糖尿病患者への新たな運動療法(インターバル速歩)の提案 (スポーツ医科学教室との共同研究)糖尿病・生活習慣病の病態を解明することは、対症療法的な治療ではなく、もっと根源的な治療へとつながる可能性を十分に内包しており、病のない健康で明るい人類の未来を切り拓く第一歩になります。基礎・臨床研究を行うことで、医療を行う上で最も重要な資質の一つである客観性を身につけることができ、さらに糖尿病・内分泌代謝は今後ますますこの時代に必要とされる分野になるため、活躍の場が大いに広がります。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像内科学第四(糖尿病・内分泌代謝内科)(教授 駒津 光久)医局員の集合写真    実験室での研究風景    (大学院生ら)人工膵臓

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る