統合報告書2021
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Integrated Report 2021 Shinshu University信州大学では、ワーク・ライフ・バランスに配慮したやさしい職場環境の整備を推進しています。子育てや介護等の家庭生活と仕事を両立できるような様々な支援制度を実施し、積極的にこれらの制度を利用できるような環境づくりや意識啓発に取り組んでいます。教職員向け福利厚生施設「信州大学おひさま保育園」医学部附属病院教職員向け病後児保育施設「あおぞら」また、新型コロナウイルス感染症拡大防止や業務の効率性向上のため、在宅勤務や、通常の勤務事業場以外での事業場にて勤務する遠隔勤務の制度を導入しました。加えて、業務全般のオンライン化・ペーパーレス化の推進等により、場所を選ばない多様で柔軟な働き方を可能にするなど、引き続き、働き方改革の実現に向けて取り組みます。研究と育児・介護等を両立する研究補助者制度を整備利用できる制度をまとめ、利用促進のための意識啓発32Shinshu UniversityIntegrated Report 2021ORGANIZATIONおひさま保育園は、松本キャンパス内の一角にあり、延べ床面積約980㎡の木造平屋建てです。園には、乳児室、調乳室、保育室、遊戯室、食事室、トイレ、事務室、調理室があり、床暖房やエアコンを完備しています。園庭には、築山やジャングルジムや砂場があり、キャンパス内もお散歩コースになっています。教職員ならだれでも利用できます。生後8週間経過後から4歳未満児の併せて90名が入園でき、妊娠が分かった時点で入園の予約が入れられるので、安心して復職することができます。病後児保育施設あおぞらは、信州大学医学部附属病院内にあります。おひさま保育園に通う全園児と、附属病院に勤務する教職員のお子さん(生後6か月から小学校6年生まで)が対象です。病気の回復期(病後)で登園・登校できないお子さんを、家庭で世話することができない場合、看護師と保育士が家庭に準じた環境で看護・保育します。TOPICS本学の研究者が、研究と育児・介護等のライフイベントが両立できるよう支援するため、月30時間を上限として大学院生を研究補助者として配置する制度です。利用者アンケートでは、「子供と過ごす時間を確保しつつ、学会発表や論文発表も進められた。論文が出せず、研究費の獲得もできなかった出産・育児中の数年間が信じられないほど、論文数や科研費獲得実績が回復した。」、研究を補助する大学院生からは、「研究の大まかな流れやそれに伴う苦労や必要なことを経験することができた。また、そこで経験したことを自身の経験(研究計画書の作成など)に生かすことができた。」などの回答が寄せられました。育児、介護と仕事の両立支援を目的とし、利用できる制度一覧の配信やガイドブックを導入し、休暇等の制度の利用促進および意識啓発に努めています。TOPICS信州大学らしいワーク・ライフ・バランスの推進大学独自の福利厚生施設の設置と運営大学独自の育児・介護制度の拡充ニューノーマル時代の多様な働き方信州大学はこれからの時代を見据え、多様な価値観に基づいた新しい働き方改革を進め、制度を拡充しています。

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