統合報告書2021
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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財務情報Integrated Report 2021 Shinshu University信州大学では、科学技術振興機構(JST)「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」の採択を受け、共創コンソーシアムを構築し、日本の医療機器開発を牽引する多数の企業が集結して、さまざまな大型共同研究を行ってきました。その知見を活かしながら、現在、医療機器の製造・承認等の関連情報を体系的に閲覧できる「生理学的データ統合システム」の開発を進めています。これまでの医療機器開発は、デバイスごとに個別の企業・研究機関で行われており、知識と技術が共有されず、非「生理学的データ統合システム」は、本学が中心となり構築している、医療機器のリスクマネジメントや生体安全性に関する情報などを解析・体系化したシステムです。現在までに、医療機器の製造、承認等に関わる、公開・非公開情報をあわせた様々な情報を検索・閲覧・管理できる、3つのアプリケーションを開発しています。効率的という課題がありました。この統合システムを多分野で活用可能なシステムとして企業やアカデミアに提供することで、知の循環を図り、研究開発の加速、新規参入促進による、日本の医療機器産業全体の拡大を目指します。また、本事業では、間接経費を30%以上とすることで、その中から戦略的経費を確保し、プロジェクトの運営体制の増強、及び大学全体の研究力強化に資する資金活用も行っています。今後も本事業で培われた大型プロジェクトの運営ノウハウの蓄積やマネジメント人材の育成を進め、「組織」対「組織」の大型プロジェクトを数多く創出し、成果を生み出しながら、大学の研究力と経営基盤の強化を目指します。METHOD15生理学的データ統合システムの構築による生体埋込型・装着型デバイス開発基盤の創出研究活動実績日本の医療機器開発を加速させる「埋込型・装着型デバイス共創コンソーシアム」次世代医療を担う新たなデバイス開発のための情報基盤をつくり、医療機器産業全体に貢献します。02

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