統合報告書2021
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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財務情報Integrated Report 2021 Shinshu University信州大学大学院総合医理工学研究科(博士課程)は、2021年度、「信州産学共創フェローシップ制度」を創設、優秀かつ意欲のある博士課程の学生を共創フェローに認定し、研究に専念できる環境を提供することを目指します。企業等との共同研究費を原資の一部とすることで、共創フェローに共同研究に参画する機会を与え、各種セミナーやインターンシップなどへの参加も促します。さらに「先鋭領域融合研究群最先端研究特講」を設け、博士課程の学生に自身の専門分野を超えたさまざまな領域の最先端研究に触れる機会を提供して先鋭領域融合研究群最先端研究特講(2018年度〜)本講義は開講以来、研究者養成の性格が強かったこれまでの博士課程教育の改革を掲げ、産業界が求める幅広い知見と能力を備えた人材育成を進めてきました。多彩な教授陣による授業を用意し、博士課程の学生が、多分野にわたる複合的な課題に対応できる応用力・洞察力・俯瞰力を醸成する機会となっています。[開講授業数]●初年度(2018年度):  開講授業数29●2年目(2019年度):  開講授業数28●3年目(2020年度):  開講授業数29います。先鋭領域融合研究群の各研究所(先鋭材料、バイオメディカル、社会基盤)や各研究拠点(国際ファイバー工学、山岳科学、航空宇宙システム)に所属する教員、本学の看板教員らが講義を担当し、ディスカッションも交えながら、自ら考え表現する能力も磨きます。また、高度な水準を有する研究機関の研究者を教員として迎え、研究環境を共有しながら指導等を受ける「連携大学院制度」も設けています。学内外の連携体制を強化し、高い研究推進力と幅広い知見・ノウハウを身に付け、ステークホルダーや専門家と協力し、研究開発および社会実装に当たることのできるリーダーシップのある高度専門職業人材の養成を進めています。連携大学院制度現在、連携大学院に関連する協定を結ぶのは、県内外の病院や独立行政法人の研究所等、計7機関(2021年7月現在)。これまでに12名の学生が連携大学院教育を利用して学位取得、または取得のための教育を受けています。協定締結先の一つである国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)とは、近年、連携を強化。本学の航空宇宙システム研究拠点(SURCAS)における研究推進を図るとともに、学生らがJAXAの高度な研究環境を活用したり、研究指導を受けたりするため、各種協力体制を築いています。2021年度は、共創フェロー3名(2021年4月期入学生のみ)が本制度を利用。優秀な人材と企業の研究活動とのマッチングを図ることで、学生への経済的支援や、共同研究などを通し、学生、企業両者にメリットのある制度を目指しています。PROGRAM13企業・研究機関との新しい連携スキームも構築博士課程を中心とした独自の大学院教育改革信州産学共創フェローシップ制度(2021年度〜)教育活動実績多様な高度専門職業人材の育成を目指す大学院教育研究環境の整備、他研究機関等との連携など博士課程学生を育成、支援する多彩な取組を実施しています。02

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