(差替版)A4_総合人間科学系研究紹介_2021x4 (7)
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産権制度や、関連する法律等の講義をしています。アドミニストレーション室響力を持つ「ブランド」の研究をしています。決や商品開発を支援しています。アドミニストレーション室「信州大学」が将来に向けて進化すると同時に、産業界や地域社会の発展にも貢献できるように、信州大学全体の研究力や地域貢献機能をどのように強化すべきかを考え、その実現に必要な施策立案や各種の支援をしています。信州大学、産業界、地域等の、課題や強み弱み等を調査・分析し、我が国の政策等との合致・調整を図りつつ、具体的な強化策の立案・実行と、必要な資金獲得、産学官連携による研究・開発の支援等を行います。大学院では、研究成果の権利を守り、実用化に結び付けるための知的財リサーチ最新の研究成果や技術を使って優れた「製品」を生み出しても、その価値が伝わらなければ「商品」として世の中に浸透・還元されることはありません。そこで、人間の情報処理の仕組みを研究し、消費者のニーズを把握したり、価値を伝えるシカケやシクミを創り、価値ある情報として人々の感性を刺激することが重要になります。これが「感性情報学」です。具体的な対象としては、現代の消費行動に大きな影そのノウハウを活かし、大学の研究成果を産業界・行政等と繋ぎ、社会課題の解リサーチ全学横断特別教育プログラム等を中心に、企業や地域自治体と連携したPBL(Project Based Learning)を提供しています。受講した学生は、行動力・実践力が高まり、在学中よりアントレプレナー(社会的企業家)として様々な問題に取り組みます。卒業後も自身が関わった企業等に入る者も少なくなく、自己の成長や企業・社会の発展に貢献しています。大学では、今、経営戦略が求められています。信州大学は材料研究や、医工連携による医療機器開発の分野等で秀でると共に、大学の地域貢献度ランキング4年連続日本一の実績が示すように、産業界や自治体との強固な連携体制が構築されています。このような特長をさらに伸ばし、信州大学の教育や研究を推進することが戦略実現の一助になります。その結果、信州大学と、産業界・地域社会が共に発展できます。独創力が信州大学のウリです。私は、情報収集とその取捨選択や分析→新たな企画→関係者間での調整→実行→点検とフィードバック、これらを高度に循環できることが独創力だと思い、実践しています。私の活動が少しでも学生の皆さんの参考になれば幸せです。短期的には、企業や地域の抱えるブランド構築課題に応用し、魅力創出や情報発信の強化事業等に繋げています(写真参照)。長期的には、多分野・産学官民の連携で次世代ブランド価値の基準づくりや認証制度の創出に寄与することが可能だと考えます。また、各取り組みでは学生の実践参加や企業・団体の方々の学習機会を組み込み、研究活動を通じてブランドマネジメント人材の創出を進めています。杉原 伸宏 教授信州大学繊維学部卒業。信州大学大学院工学系研究科修了(博士�工学)。信州大学助手、講師、准教授を経て2015年に教授。学長補佐学術研究支援本部長林 靖人 教授信州大学人文学部卒業、同大学院人文科学研究科、 総合工学系研究科修了(博士・学術)。修士課程修了後、信大認定ベンチャー「特定非営利活動法人 SCOP」を立ち上げ。2008年より信州大学研究員、准教授を経て現職。27信州大学と連携する企業の海外展開を支援するため、毎年、欧州、中東、米国等の大規模な医療機器展示会に、信州大学ブースを出展しています。信州大学の材料研究や長野県に多数集積した超精密技術産業を融合した医療機器の研究開発拠点(国からの資金獲得や拠点の運営等に関与)首都圏の優秀な中核人材に本学の研究員(リサーチ � フェロー)を委嘱し、長野県内の中小企業の課題解決や未来シナリオ作成を通じて、最終的に地域・ 企業との関係性構築(雇用や事業連携等)を狙う事業です。2018年に信州大学から始まり、大学・リカレントを核とする新しい地方創生として国のモデル事業にも取り上げられ、他大学・他地域にも展開されています。日本のトップランナーとなるゲストや地域企業と連携し、リアルな課題解決を通じた学びを行います。また、企業との共同研究等に参画し、商品やサービス開発にも関わります。世界の水問題を解決する国家プロジェクトが実施される研究棟(国からの資金獲得や事業運営に関与)信州大学の研究力強化と、産業界・地域社会の発展の両立を目指して産学官連携によるシカケ・シクミの創出とイノベーション人材の育成

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