(差替版)A4_総合人間科学系研究紹介_2021x4 (7)
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私たちは生きていく中で様々な人々とかかわり合っています。そして、誰かや何かとかかわり合う中で、私たちは様々なことを体験していきます。心理療法においてもセラピストと相談者とのかかわり合いから様々な体験が生まれてきます。しかしながら、専門家と呼ばれる人であったとしても、かかわり合う中から生まれてきた体験の全てを意識できたり把握できたりするわけではなく、そこには常に暗黙的な側面が生まれ続けています。このような心理療法のかかわり合いから生まれてくる暗黙的な側面についての研究をしています。知らず知らずのうちに生じている暗黙的な側面がみえる形になることによって、よりよい心理支援の在り方を考えるための手掛かりもみえてくることが期待されます。大学生活の中でのかかわり合いから生まれてくる様々な体験の中には、この先を生きていくための糧が隠されているかもしれません。日々の体験を大切にしていただければと思います。山﨑 暁 助教明星大学人文学部心理�教育学科(心理学専修)卒業、京都教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。修士課程修了後から精神科や児童精神科等の医療保健領域で働きながら研究を行ってきた。専攻は臨床心理学と人間性心理学。専門はフォーカシング指向心理療法と間主観的アプローチ。臨床心理士/公認心理師。22学生相談センター入口マップ学生相談センター人と人とのかかわり合いから生まれてくる暗黙的な側面についての研究

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