(差替版)A4_総合人間科学系研究紹介_2021x4 (7)
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国内学生と留学生が、正課内外で意味ある交流を通して学び合う体験を「国際共修」といいます。新型コロナウイルスの世界的拡大により対面の国際共修が難しくなった現在は、COIL型と呼ばれるオンライン国際共修プログラムや、大学生と小中学生との世代を超えた国際共修の実証的研究と教育実践を行っています。もう1つの研究テーマは、ムスリム(イスラーム教を信仰する)留学生の支援です。信仰に由来する行動規範が日本人の一般的なそれと異なる彼らが、生活・学習上の困難を克服し、勉強や研究に打ち込むことのできる大学環境整備の調査や支援を行っています。グローバル化推進センター適切に設計された国際共修を経験した学生は、オープンな心や柔軟な考えと行動など、様々なスキル・能力・姿勢が身に付くと考えられています。またムスリム留学生に限らず、学びたい、研究したいと願う人ならば、誰でも思う存分に能力を発揮できる場こそが大学のあるべき姿であり、そのような環境の構築に少しでも貢献できたらと考えています。国内学生も留学生も、ますますグローバル化が進みかつ混迷の度合いを深める世界において、自らの文化的な基盤や専門性をコアにして、山積する問題の最適解を見つけ、世界を少しでも良くすることに力を尽くしてほしいと思います。仙石 祐 講師京都大学総合人間学部卒業、同大学院人間�環境学研究科修士課程修了、同博士後期課程研究指導認定退学。クアラルンプール大学マレーシア�日本高等教育プログラム講師を経て2018年信州大学に着任。18UPM (マレーシアプトラ大学)とのオンライン国際共修プログラム日本で学ぶムスリム留学生は約17,000人と推計されている留学生が教育学部附属松本中学校の英語科の授業に参加している様子・国際共修:国内学生と留学生の学び合い・ムスリム留学生支援

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