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水を安全に変える、世界初の新素材を用いた携帯型浄水ボトルNaTiO信州大学工学部 物質化学科 手嶋・是津研究室とトクラス(株)の共同開発によって、信州大学の結晶育成技術「フラックス法」を用いて水中の重金属を除去する世界初の新素材がうまれ、本素材を用いた携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)が発売されました。新素材の重金属除去材「三チタン酸ナトリウム」は、粉末の結晶材料であり、少量の結晶材料で水にとけている多種多様な重金属をすばやく除去でき、従来よりも小型のカートリッジで高い性能を発揮します。水道水を入れてプレスするだけで、おいしく安全な水をいつでもどこでも飲むことができます。女子寮が完成しました!若里寮(長野市:2年次~)が女子学生専用階を設け、女子学生の受入を始めています。全室南向きの個室ほか、共用のミニキッチンや談話室が備えられています。TOPICS機械システム工学実験(機械システム工学科)機械システム工学実験は、機械システム工学科の3年次後期の実験科目です。機械システム工学の多岐にわたる講義科目(座学)の理解を深めるため、自らの目・手・耳などを使って観察した現象に対して、実験結果を図表に整理したり考察したりして、締め切りまでにレポートを執筆して提出します。同時に、実験器具・装置に関する安全性、 実験レポートに関する論理性についても理解を深めます。現在は3密回避など感染対策が徹底された環境のもと、少人数のグループに班分けされ、全員が精選された12個のテーマを履修しています。電気電子実験、通信システム実験、情報システム実験(電子情報システム工学科)電気電子実験、通信システム実験、情報システム実験は電子情報システム工学科の3年次前期・後期の演習科目です。2年次の電子情報基礎実験の続きとして、3年次では各プログラムに分かれてそれぞれのプログラム毎により専門的な実験演習を行います。電気電子実験では、強電・弱電を問わず理論実証と素子動作に関する実験演習を行います。通信システム実験では、IoT機器の検証やディジタル通信シミュレーションなどを行います。情報システム実験では、小グループに分かれて様々なテーマでプロジェクト型の演習を行います。共通して、論文の執筆を念頭においた報告書の作成方法や実験データのエビデンス(証拠)の示し方など、現代における研究や開発に必要な能力を獲得します。また、カリキュラムとして他のプログラムの実験もいくつか行うことができ、横断的な偏りなく幅広い知識が得られます。 工学部 FACULTY OF ENGINEERING1年次2年次3年次4年次【 4年間の流れ 】工学部では1年次に幅広く教養・基礎を学び、2年次もしくは3年次に各教育プログラムに取り組みます。各専門分野の理解を深め、4年次の卒業研究に進みます。(※学科によりプログラム選択時期は異なります)例:物質化学科特色ある授業紹介1年次では主に、豊かな教養を身につけるとともに、自然科学の基礎を学習します。最終年次は、それぞれの分野の専門知識をさらに深め、材料および化学に関する先端的な研究に触れつつ、研究の方法を学ぶとともに、自由な発想と柔軟な創造力を養う教育を行います。2年次では化学に関する基礎を学びます。3年次以降は「先進材料工学プログラム」、「分子工学プログラム」および「バイオ・プロセス工学プログラム」のいずれかの分野に軸足を置きつつ、自ら選択したカリキュラムにしたがって学習します。これを通してそれぞれの専門分野を中心に基本的な原理を理解し、物質および化学についての幅広い知識とそれらを展開する実践的な能力と論理的な思考力を養います。なお、授業においては、授業目標への到達度で成績評価します。共通教育科目基盤系、教養系、専門基礎系共通教育科目専門基礎系__言語__英語1年生対象専門科目物質化学ゼミナール物質化学入門2年生対象専門科目無機化学Ⅰ、Ⅱ分析化学物理化学Ⅰ、Ⅱ有機化学Ⅰ、Ⅱ生物化学応用数学Ⅰ、Ⅱ分析化学演習物理化学演習コンピュータ化学演習生物化学演習分析化学実験無機化学実験物理化学実験 など3年生対象専門科目機器分析高分子化学化学工学無機材料化学有機合成化学有機構造解析生物有機化学生物化学工学無機化学演習有機化学演習化学工学演習先進材料工学演習有機化学実験生物化学実験 など4年生対象専門科目卒業研究物質化学演習プレゼンテーション演習卒業研究配属された研究室で学生ごとにテーマを与えられ、指導教員のもとで課題に取り組み、成果をまとめます。年度末には卒業研究発表会を実施します。SHINSHU UNIVERSITY30

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