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 2020年以降、新型コロナウイルス感染症の対応で私達の生活は一変してしまいました。 これから信州大学への進学をご検討される皆さんにおかれましても、先の見えない中、学校生活の変化などで思うような進学活動が行えず大変なご苦労をされておられることと思います。 信大生も、2020年度はオンライン講義形式で授業を開始、後期は三密にならない少人数の授業、e-LearningシステムやWeb会議ツールを駆使して、オンデマンド型、同時配信型、あるいはそれらと対面型を組み合わせたハイブリッド型で行ってきました。 2020年度に中止となった入学式は、1年遅れで2021年4月に学部ごとに挙行、現在の2年生に大変喜んでいただくことができました。2020年度の卒業式、2021年度の入学式のインターネットライブ配信も大勢の方に視聴いただけ、好評をいただきました。 また経済的に困窮した学生には、本学独自に緊急学生経済支援の基金(知の森基金:経済支援型奨学基金)を立ち上げ、多額のご寄附もいただきながら、総勢約1,000名の学生に約3,000万円の支援を実施することができました。このように試行錯誤しながらも、できることは取り組んできたつもりですが、それでも保護者の皆様から学生をご心配される声を多く伺いました。いただいた多くのご意見は謙虚に受け止め、今後の対応に生かしていきたいと思います。 信大生は昔から7割以上が県外から来ているのが特徴のひとつで、北海道から沖縄まであらゆる地域からこの信州に集っており、学生の多様性が大学のひとつの文化にもなっています。 2021年度の授業は、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じて学生の皆さんの協力も得ながら、対面の授業をできるだけ継続し、その時々の感染状況を十分に考慮して様々な形態を組み合わせて行っていきます。 コロナ禍が過ぎれば、ニューノーマル(新常態)の時代で、レジリエンス(しなやかな強さ・弾力性)が求められるともいわれます。大学の価値観も変わっていくのかもしれませんが、私達もその“しなやかな強さ”を身に着け、この信州で皆さんが、より快適に学び、豊かな学生生活を送り、大きく成長できるよう、柔軟な対応と臨機応変な体制でサポートしていきます。2021年5月 信州大学コロナ禍と信州大学、この1年、そしてこれから。信州大学を目指す皆さんへのメッセージ

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