2022工学部研究紹介__日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワードe-Learning・教育⼯学・サーバ構築・ネットワーク・SDN•大規模Webアプリケーションの構築・運用技術Webサーバ=DBサーバ連携•クラウドシステムの構築・運用技術耐障害多重化システム構築(サーバ・ネットワーク)•ログ収集・解析技術•統合認証システムの構築・運用Shibboleth運用および学認連携•Software Defined Network(SDN) の構築および教育訓練•英語教育における多読支援•HDカメラシステム応用のための基礎技術研究開発(民間企業との共同研究)•学習者間の情報共有に基づく多読支援システムの開発(科研費:基盤C)•難易度推定に基づく多読図書推薦支援システムの開発(科研費:基盤C)•データセンターネットワークを対象としたSDN構築演習支援システムの開発(科研費:挑戦的萌芽)•非侵襲血糖値計測システムの開発(産学官連携:信州スマートスペクトルチップ研究会)•複合センサを用いた地域型独居高齢者生活サポートシステムの研究開発に関する研究開発(総務省:戦略的情報通信研究開発推進事業)最近の研究トピックス私達の研究室では、サービス提供のために,サーバ・ネットワーク構築から行っており、上の写真のような作業を行ってきました。このような作業が多くあることから、サーバ仮想化技術・ネットワーク仮想化技術により、サーバ構築を簡単に行うことができるようにしています。開発した教育支援システムは、実際の授業で利用されています。100人以上の受講者が同時に演習できるようサーバシステムの運用ができる技術の開発も行っています。准教授新村正明研究から広がる未来卒業後の未来像情報技術を習得には、自分の手を動かす演習が効果的です。ですが,個人単位で演習を行うには人数分の演習環境を用意する必要があります。特に、サーバを使うような演習では、人数分のサーバが必要になります。新村研究室では、仮想化技術を用いることで、少ない資源でも大人数の演習を行うことが可能な演習システムを開発しています。さらに、個々の演習環境から演習の進捗状況を収集し、学習者自身が進捗状況を把握したり、指導者が演習の進行状況を確認することができる機能も開発しています。あるアニメがテレビ放映されると、あるタイミングで視聴者が一斉にネットワークにある言葉を書き込むため、ネットワークサービスが一時的に使えなくなることがあります。でも、しばらくすると使えるようになりますね。同研究室の研究も、普段から便利に使えていて、めったに起きない非常な高負荷時にもなんとか持ちこたえ、なにごともなかったように回復する、そんなシステムの構築を行っています。この「なにごともなかったように」ネットワークサービスの提供を継続することが、研究の目標です。みなさんが普段、検索したり、動画を見たりしているサービスと同じ仕組みで、私たちのシステムも作られています。実際に、そのようなサービスを提供する会社や、サービスの構築を行っている会社で活躍している卒業生も沢山います。長野県企業局、長野県情報技術試験場を経て、2002年より現職。専門分野はネットワーク・サーバの仮想化技術。2007年よりe-Learningセンターに兼務し、信州大学全学教育基盤システム[eALPS]の開発・運用に従事。Learning Environment Infrastructure学習を⽀援し記録するインフラの構築電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】もともと電気や機械モノが好きで、小学生のころから趣味で工作キットやラジオを作ってきました。でも、特定のものが好きというわけではなく、迷ったあげく、コンピュータなら、どの分野でも使われているから、とりあえずコンピュータ方面の勉強をすれば、あとで何にでも応用がきくと思い、この道に進みました。その結果、どの方面にも転向することなく、いまもコンピュータ関連の研究をしています。語学学習手法の1つである多読を支援するシステム学習者の演習状況の可視化と状態推定を行うシステム52

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