2022工学部研究紹介__日本語版
39/152

研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード学習⽀援・⼈⼯知能・IoT・⼈材育成・⾝体知・スキル獲得・情報教育•教育用IoT基盤の設計・構築とIoT型教材の設計・開発•アクティブ・ラーニング/協働・協調学習の支援技術•コンピュータサイエンスの基本原理に関する初期教育教材•初中等教育段階におけるプログラミング教育方法論•UMLプログラミングによる抽象化能力育成支援•身体知の分析とその継承技術の研究•高精度MEMSによるスポーツ動作解析•歩行動作の質的解析•スキルデータ管理サーバの設計・構築・運用•健康寿命延伸のためのパーソナルライフケアICT基盤の創出(JST未来社会創造事業)•デジタルペンによる学習支援(他大学・民間企業との共同研究)•スラックラインの工学的研究(スラックライン推進機構との共同研究)•情報科学の基礎概念理解向け“万人のための情報学”指向なIoT学習パッケージの開発(科研費基盤B)•知識処理に基づく間身体性に着目した声楽指導のための身体知獲得メソッドの形式知化(科研費基盤B)•非同期プロセス共有によるスキル獲得支援に関する研究(科研費挑戦萌芽)•Social Competences滋養の参画・協働学習支援システムの研究・実践(科研費基盤A)最近の研究トピックス「IoT×教育」:教育の効率化・高度化を目指し、小中学校の授業にIoT教材を導入しています。2018年度には、伊那地域の先生方と協力し、小学校理科、中学校理科、中学校技術科で公開授業を実施しました。「ICT×長寿健康」:スポーツ動作解析用に開発された小型高精度IMUを用いて、健康長寿のための歩行動作解析を進めています。2018年度には園生からシニア世代まで、約150名を計測しました。介護分野への応用を目指します。「AI×芸術」:デッサンや声楽の訓練にAI技術を活用します。海外芸術大学留学専門学校や音楽大学との共同研究です。ICT・IoT・AIを利用した研究を紹介いただいたメディア報道の例教育や芸術、スポーツの解析や支援など、多様な分野へ応用される小学生から大学生まで利用するUMLプログラミング環境。〇と□と→で構成される状態遷移図を描くと、プログラムコードに自動変換され、さらにロボットの実行ファイルが自動生成される。小学校理科や中学技術科での導入も進む教授⾹⼭瑞恵研究から広がる未来卒業後の未来像香山研究室では、人工知能技術を応用した学習支援工学に関して研究しています。人が有する知識の中で、特に身体知、すなわち巧みな動作・行為を可能にしている力に着目し、芸術(歌唱や美術)やスポーツの練習を対象としたスキル学習支援環境の構築、プログラミングやモデリングといった抽象化能力の育成環境の設計・構築、情報科学の原理を学ぶためのハンズオンでタンジブルな教材の開発などに取り組んでいます。また、音響情報・生体情報に対するデータマイニング手法・最適化アルゴリズムの開発など、人間が発する多様な行為・信号に対する知的な処理の実現も目指しています。“人間の学習活動に対する工学的な支援の実現”が香山研究室での研究活動です。学習時の「なぜ間違うのか」「どのように間違うのか」を知識処理技術で解明します。そして、教育工学の技術で、効率的かつ効果的な学習方法論を具体化します。人間の研究では、人間の素晴らしさや賢さと同時に、曖昧でいい加減で移り気であることも体感します。身体知研究を通して、操作デバイス開発からWebシステム開発まで、情報工学の幅広い知識が獲得できます。電気通信大学大学院助手、専修大学助教授、信州大学准教授を経て、2014年より現職。研究分野は教育工学・人工知能。特に、スキル学習やComputationalThinking学習への工学アプローチによる支援。デジタル・ドローイング(デジタルペンを用いたドローイング)を自動解析し、アドバイスを生成[美術専門学校との連携研究]Learning Technology / Learning Science :⾝体知を、⼯学的に、科学する︕電⼦情報システム⼯学科【私の学問へのきっかけ】自分のアイデアが、世界に通用する!と感じた瞬間から、研究にハマりました。人工知能技術に基づく学習支援は、生まれて50年ほどの新しい世界。誰もがチャンピオンになれる可能性が満載なのもチャレンジし続けられるエネルギーになってます。さぁ、今後は君の番だよ。It’s your turn!!小型IMUを用いた動作解析。スポーツから長寿・健康へと、解析対象を拡大信濃毎日新聞(2017.2.19)信濃毎日新聞(2018.3.10)37

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る