2022工学部研究紹介__日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワードフラックス法・単結晶/薄膜・結晶育成・複合体・環境浄化&エネルギー材料次世代バッテリー・可視光応答光触媒・イオン交換体・バイオマテリアル・フィラー•フラックス法による機能性単結晶粒子の育成(酸化物、フッ化物、(酸)窒化物、(酸)硫化物など)•フラックスコーティング法による機能性単結晶薄膜形成•計算科学・機械学習を導入した次世代フラックス結晶育成の研究•全結晶型(固体型)リチウムイオン二次電池の開発•可視光応答光触媒材料・次世代太陽電池材料の開発•イオン交換反応を用いた浄水マテリアル(浄水器)の開発•生体硬組織(バイオマテリアル)の開発•無機フィラ―・発光/蛍光材料の開発•ドライプロセスによる物質表面改質(超撥水・超親水、表面処理、バリアなど)の技術開発•MEXT-地域イノベーション・エコシステム事業『フラックス結晶』:技術統括•JST-OPERA(長野ST)『エネルギーデバイス』:代表•JST-CREST『超空間・全固体電池』:代表•JST-スーパークラスター事業(長野ST)『結晶デバイス』:総括•JST-COI-STREAM『アクアイノベーション拠点』:サブ研究リーダー•JST-ALCA『ハイブリッドキャパシタ』:分担•NEDO-ARPChem(長野ST)『可視光応答光触媒』:代表•NEDO-省エネ革新事業『全結晶型リチウムイオン二次電池』:代表•NEDO-若手グラント『次世代浄水メディアの開発』:代表•科研費・若手研究A・基盤研究A・挑戦的萌芽・新学術公募班など:代表・分担多数有•共同研究:自動車メーカー、電池・半導体メーカー、化学・材料メーカー、ハウス・浄水メーカー、プロセスメーカーなど多数有•財団助成:東電記念、鉄鋼環境、ソルトサイエンスなど多数有信濃毎日新聞(2021.1.1) 元旦一面最近の研究トピックス信⼤クリスタル(パンフレット)アフリカでの浄⽔活動〜⽔をキレイにする化学〜『信大クリスタル』ロゴ(左上)『NaTiO(ナティオ)』重金属イオンを除去するフラックス育成結晶を搭載した携帯型浄水ボトル(2018年12月25日発売・右)とティーバッグ型浄水器(2021年発売予定・左)教授⼿嶋勝弥研究から広がる未来卒業後の未来像『信大クリスタル』自然界で結晶・鉱物が成長するメカニズムに学び、手嶋研究室では最先端の先鋭結晶材料を創成しています。古くて新しい結晶育成技術『フラックス法』が信大の独自技術として世界で認知されて『信大クリスタル』が誕生しました。特に、次世代バッテリー(全固体Liイオン電池)、ソーラー水素製造(可視光応答光触媒)、浄水デバイス(イオン交換体)あるいは生体デバイス(バイオマテリアル)などに用いられる単結晶材料を世の中に提案・供給しています。今後も、周期表の端から端までをキーフレーズに、さまざまな先鋭材料を創出し、社会に貢献します。結晶とは、原子や分子が規則正しく並んだ物質で、物質そのものの性能を最大限に発揮します。手嶋研究室では様々な分野で活躍するウルトラマンのような優れた結晶材料をコツコツと作っています。日々の努力の積み重ねが自身の未来を切り拓きます。手嶋研究室では、特に環境・エネルギーに関心をもつ先鋭材料・デバイス研究者を輩出しています。卒業生・修了生は、アカデミック分野をはじめ、化学・材料系、自動車・エネルギーあるいは電機・精密機器などの幅広い分野で研究者・技術者として活躍しています。名古屋大学で博士(工学)を取得後、2005年信州大学助手を経て、2011年より現職(RISM所長・学長補佐兼務)。2019年に卓越教授の称号付与。専門は無機材料化学。夢七訓を胸に刻み、研究・教育に励む。元々、丸坊主で白球を追い続けた野球少年。【私の学問へのきっかけ】わたしは、ひたむきな野球少年として高校生まで過ごしました。しかし、野球の最中に前歯を折ってしまい、父の勤める歯科医院でその治療を受けました。その際、ある顆粒(白色粉末)を手渡されました。神経を取り除き、半分になった前歯の空洞にこの顆粒を詰めました。差し歯と生体の親和を促進するんだと教えられました。これがアパタイト(顆粒)との出会いであり、そのときはとにかく『すごいな』という気持ちで、化学に興味を抱きました。大学での研究室選びでアパタイトを研究する研究室に飛び込みました。この瞬間、わたしは無機結晶研究の第一歩を踏み出しました。物質化学科『信⼤クリスタル』発進︕先鋭材料研究を⽀えるフラックスサイエンス信⼤クリスタルが拓くミライ(SDGsへの貢献)信⼤版サーキュラーエコハウス15

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