研 究 シ ー ズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワードリチウムイオン電池・ナトリウムイオン電池・全固体電池・表界⾯・⾼エントロピーセラミックス•原子論的結晶成長技術を用いた電池材料の単結晶化•複合アニオン化表面形成技術を用いた電池材料表面の機能化•固体電解質超薄膜コーティング技術を用いた電池材料表面の機能化•カーボンナノチューブを用いた電極材料粒子包接技術•自己組織化単分子膜を用いた電極材料粒子表面の機能化【公的外部資金獲得】(研究代表者)•科学研究費補助金二国間交流事業-フランス(2021~)•NEDO 官民による若手研究者発掘支援事業(2020 ~)•NEDO 先導研究プログラム(2019~2020)•科学研究費補助金新学術領域研究公募班(2019~2020)•科学研究費補助金基盤研究A (2017 ~)•科学研究費補助金新学術領域研究公募班(2017 ~2018)•科学研究費補助金若手研究A (2014 ~2016)•科学研究費補助金挑戦的萌芽研究(2012 ~2013)•科学研究費補助金新学術領域研究公募班(2011 ~2012)•科学研究費補助金若手研究A (2010 ~2013)•科学研究費補助金新学術領域研究公募班(2009 ~2010)•NEDO 若手グラント(2009-2013)•兵庫県COE (2009) 【その他外部資金獲得】(研究代表者)•東電記念財団研究助成(2017 ~2018)最近の研究トピックス【受賞】•HOT Paper選出 (Journal of Materials Chemistry A) (2020)•ライジングスター認定教員 (2017) •表面技術協会論文賞 (2016)•IUMRS-ICA2013 Best Poster Award (2013)•ISETS’2013 Outstanding Presentation Award (2013) •日本金属学会 奨励賞 (2010)•大阪大学飛翔研究フェロー(2010)•ASPEN 2009, BEST Paper Award (2009) 他 【プレスリリース】(2018~2014)•信濃毎日新聞「リチウム電池の高出力化を実現」(2017.11.28)他3件•日本経済新聞 「EV電池の高容量化技術、信大など、絶縁性の接着剤不要に」(2017.11.28)他2件•朝日新聞 「リチウムイオン電池の高電圧化、技術開発に成功」(2016.9.3)【基調・招待講演】• Materials Research Meeting 2019 • Symposium on bioinspired design of advanced materials(2019)• Hong Kong Symposium of Batteries (2018)• IUMRS-ICEM(2018)• 第47回 結晶成長国内会議 (2018)• 表面技術協会第138回講演大会 (2018)他ワシントン大学化学科博士研究員、大阪大学助手・助教、名古屋大学准教授、信州大学准教授を経て、2018年より現職。研究分野は、材料科学。表界面をキーワードに、化学組成だけでは決まらない機能の創発に取り組んでいる。【私の学問へのきっかけ】実験を通して、固体や液体の中を分子やイオン、電子の状態変化や移動を垣間見たときに感動を覚えました。研究とは、物理モデルを予測し、実験で検証することの繰り返しです。各素反応が集団的に起こると、増幅されて、私たちの目に見える形で表出します。教授是津信⾏研究から広がる未来卒業後の未来像出力特性と繰り返し耐久性を兼ね備えた、リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池、全固体電池の実現を主眼においた材料・技術を開発しています。独自開発した原子論的異相界面接合技術により、所望の組成、厚さ、集合構造をもつ表界面を原子レベルで設計・接合することで、イオンや電子をより安全かつ高効率に輸送する異相界面反応場の実証に挑戦しています。原子論的異相界面接合技術とは、材料表面原子に任意の反応種を作用させることにより、反応した表面原子が自発的に理想表面を形成する技術を言います。安くて、より安全で、長期にわたって使用できる、高出力特性を兼ね備えた車載用二次電池ができれば、全車種にハイブリットシステムを標準搭載できるようになるかもしれません。個人の知識には限界があります。バックグランドの異なる研究者による相乗効果は極めて大きいです。産との共同研究から基礎研究が生まれ得る「下学上達」によって、課題の解決に加え、次のステップへの足がかりとなります。原⼦論と完全表⾯創成による機能創発イオンと電⼦をより⾼効率・安全に輸送する異相界⾯を形成物質化学科(a)電池材料の原子模型図(b)電気炉(c)反応解析のための高温X線回折装置(d)熱間プレス装置(e)コイン電池組立最先端の分析機器を用いて電池材料の合成・構造解析・物性解析ができる複合アニオン表面を形成することにより、電解液界面におけるイオン交換反応を高効率化することができる。電池の急速充放電とサイクル特性を両立する新技術を提案している13
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