2022工学部研究紹介__日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード機能性めっき・ナノカーボン・複合めっき・次世代蓄電池・⾦属と樹脂の異種材料接合•ナノカーボン(カーボンナノチューブ等)複合めっき•カーボンナノチューブへの金属コーティング•めっき技術を活用した銅三次元構造の創製とその応用•めっき技術を活用した次世代蓄電池材料の創製•粗面化めっき技術を活用した金属と樹脂の異種材料接合•粗面化めっきを利用した金属樹脂接合の研究(民間企業との共同研究)•めっきによるCNT/Cu複合材料開発(民間企業との共同研究)•貴金属複合めっきの研究(民間企業との共同研究)•カーボンナノチューブ複合めっきの研究開発(民間企業との共同研究)•めっき技術によるアルミ部品の表面特性向上(民間企業との共同研究)•ルテニウムめっき皮膜の特性に関する研究(民間企業との共同研究)•カーボンナノチューブ共析メカニズムの解明(科学研究費補助金基盤研究C)•カーボンナノチューブ複合めっき法を活用した新規リチウムイオン電池負極構造の構築(科学研究費補助金基盤研究B)•次世代自動車コネクタ向け耐摩耗性・低抵抗性に優れた長寿命銀/CNT合金複合めっき技術の開発(JST 地域産学バリュープログラム)•ナノ粒子を用いた高機能複合めっき加工技術の開発(経産省戦略的基盤技術高度化支援事業)最近の研究トピックス粗面化めっき技術を活用した鉄鋼と樹脂の異種材料接合技術についての取り組みを日刊自動車新聞に取り上げていただきました(平成30年10月31日)。本技術を地球温暖化ストップのための車両のマルチマテリアル化技術へと発展させていく予定です。使用フォント:MS明朝-7.5PTAg/CNT複合めっき技術の応用・実用化に対する取り組みが、「平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」に選ばれました。地元企業のサン工業との共同研究の成果です。今後、本技術を電気自動車の急速充電器の部品に応用していく予定です。教授新井進研究から広がる未来卒業後の未来像新井研究室では、電気化学的手法、特に“めっき”による機能性材料の開発に取り組んでいます。“めっき”は現在、パソコン、スマートフォンをはじめとするすべての電子・半導体機器に不可欠なテクノロジーであり、ナノ材料や電池材料等の作製法としても期待されています。研究室では、カーボンナノチューブ(CNT)を用いた「金属/CNT複合膜」や「粗面化金属膜」等の材料を“めっき”により作製し、それらのリチウムイオン電池材料、次世代蓄電池材料、金属と樹脂の異種材料接合材料、ディスプレイ材料、耐摩耗材料、高熱伝導材料等への応用を研究しています。新井研究室では、めっき技術の可能性を追求しています。めっきはマイクロ・ナノサイズの金属材料作製法であり、様々なナノ金属材料や金属複合材料の開発が期待できます。蓄電池の電極材料、異種材料接合材料等、新規機能性材料を提案し、企業との共同研究により実用化を目指します。めっき技術は、めっき専門企業だけでなく、エレクトロニクス関連企業全般で重宝されています。そのため、卒業後は化学メーカーだけでなく、大手家電メーカー、大手電子部品メーカー等への就職が多いのが特徴です。長野県技術系研究員等を経て、2011年より現職。研究分野は電気化学、表面処理。特に、めっき技術を活用した金属/カーボンナノチューブ複合材料の創製や粗面化膜の創製の基礎および応用研究に従事。「電池材料」から「接合材料」まで。めっきによる次世代機能性材料の開発【私の学問へのきっかけ】めっきは非常に分かり易い化学反応です。溶液中の金属イオンが還元反応により金属に変化します。また、溶液中に僅かな添加剤を入れるだけで鏡のような外観の金属膜が作製できます。めっき膜中の水素の新しい利用法の発見や誰も作製したことのない合金めっき技術の開発に成功したのが、より学問を深めようと思ったきっかけです。【写真&写真キャプション】写真フォーマット:上下2つのエリア分。幅約311px程度の画像キャプション文字数めっきで光る!! CNT複合めっき技術を活用した発光体iPhone7のディスプレイよりも明るいめっきでくっつける!! 粗面化めっき技術を活用した鉄鋼とCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の異種材料接合。地球温暖化ストップを目指す物質化学科9

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