2022工学部研究紹介__日本語版
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研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード最近の研究トピックス知能ロボティクス・知能情報処理・画像認識・機械学習・動作計画・タスクプランニング不定形物の認識と操作・製品製造の⾃動化・⽣活⽀援ロボット・インフラ点検ロボット•作業自動化におけるロボットの視覚情報処理•作業自動化におけるロボットの行動計画・動作計画•布・紐・紙などの不定形物の状態認識と動作生成•車輪型ロボットの屋内外自律移動•災害環境における瓦礫等の状況認識•橋梁等のインフラ点検のための視覚情報処理•知能ロボットへの統計的機械学習・深層学習技術の適用•布製品の認識と操作(科研費若手研究A)•単純構成ハンドによる器用な物体操作(科研費挑戦的萌芽研究)•紐状物体の知識表現(科研費萌芽研究)•失敗検知・回復機能をもつロボットシステム(科研費若手研究B)•布製品のモデル化と認識(科学技術振興機構さきがけ)•不定形物操作のための知能システム(NEDO次世代ロボット中核技術開発)•災害対応ロボットの補助視覚(内閣府ImPACT)•日常環境からの日用品の検出と種別(総務省SCOPE)•生活支援ロボットのための環境認識(企業との共同研究)•高速な物体リーチング動作生成(企業との共同研究)•紐状物体のセンサレスマニピュレーション(企業との共同研究)•隠れのある状況下での物品取り置き(企業との共同研究)•積層された綿布の一枚取りの自動化(企業との共同研究)•海中敷設物の検出(企業との共同研究)•(共同実施)マニピュレーションの高度化(NEDO次世代ロボット中核技術開発)•(研究分担)橋梁点検ロボットの視覚(科研費(基盤研究B))•(研究分担)レタス自動収穫装置の開発(農林水産省・地域戦略プロジェクト)テンプレートマッチング処理と人姿勢認識を組み合わせによる組立作業の観察と自動解釈。(右図:部品のテンプレート画像)この技術の一部を導入したロボットで,金沢大学との合同チームでWorld Robot Summit2018に出場し、ものづくりカテゴリ第2位を獲得。災害現場での捜索活動支援のための視覚補助システム左図:サイバー救助犬による被災環境での捜索活動右図:検出された遺留品と地図上での検出位置)准教授⼭﨑公俊研究から広がる未来卒業後の未来像⾃動機械に賢さを与えよう︕知能ロボティクスの要素研究と実⽤展開【私の学問へのきっかけ】もともと「人々の生活で役立つ自動機械」に興味があり、ロボット分野の研究が盛んな大学へ進学しました。その後、人間の「賢さ」への興味が強くなりました。修士課程を進むころには、「賢く動いて人々の役に立つ自動機械の知能」を創ることが大きな目標になり、「知能ロボティクス」の分野を選ぶこととなりました。機械システム⼯学科私たちが普段生活している日常環境、ものづくりを司る工場内、災害現場などの被破壊環境といった様々な場所で、自動機械への要望が高まっています。そのような場所で働く自動機械には,周囲の事物や事象を的確に把握するための高度な認識能力が必要になります。また、有益な物体操作作業を行ったり,目的地へ移動するといった行動能力が必要になります。私たちは、そのような認識能力、行動能力を向上することを主な目的とし、認識・操作・学習に関する要素研究、そして、それらのロボティクス応用の研究をおこなっています。長野県出身。筑波大学大学院博士課程修了後、東京大学を経て信州大学へ。2017年より現職。2019年より社会基盤研究所副所長。ロボットを賢く動かすため自律知能に関する研究に従事。人間のような賢さを有し有益な作業をおこなうロボットの実現には、越えなければならない壁がまだまだあります。私たちは、ロボットが持つべき「知能」を研究しており、将来、私たちの研究成果が様々なロボットに搭載されることを期待します。山﨑研究室での研究は、ロボットを実際に動かしながら進められます。テーマ設定のみならず、ハードウェア設計製作からプログラミングまで、幅広い経験をすることができます。進路としては、製品開発を行うエンジニアや、大学などでの研究者などが考えられます。布製品の実機操作と操作シミュレーション研究室には、等身大双腕ロボット、小型ヒューマノイド、単腕ロボットアーム、車輪型ロボットなどがある。左図は、双腕ロボットによる布製品操作の実験中。右図は、ロボットの屋外実験走行会に参加したときの記念写真生活支援系の物体マニピュレーション105

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