2021-2022_教育学部研究紹介
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38教職大学院グループ講師原はら 洋よう平へい【研究分野】特別支援教育、教師教育【研究テーマ】特別支援教育における深い学びの実現 これまで特別支援学校に勤務し、知的障害をもった子どもたちが生き生きと活動する授業の実現に向けて、子どもたちと共に生活する教師の在り方、実態把握の方法、環境の整え方などを視点に研究をしてきました。現在は、特別支援学校における授業実践の発表を軸としたアウトプット型学びサイクルの構築を目指し、特別支援教育に携わる現職の先生方を対象に、教師の成長の契機となる要因の分析およびその成長に寄り添う同僚としての関わり方を追究しています。子どもたちは、一人一人個性があり、考え方も多様です。それは教師も同様です。子どもたちの願いや思いを大切にする授業、子どもたちの学びを支えるために成長しようとする教師にどう寄り添えばよいか一緒に考えていければと思います。准教授谷や塚つか 光みつ典のり【研究分野】教育工学、教師教育、科学教育【研究テーマ】教員養成における教職ポートフォリオの活用に関する研究 教師や教職志望学生のリフレクションを促す教職ポートフォリオの活用に関する研究を中心に、実践的指導力を持った教員養成や現職教員研修に関する研究をしています。論文:「教職大学院における附属学校園と連携した新任教員研修プログラムの開発」/「教職eポートフォリオの活用による教育実習生の自己評価および相互コメントの効果」/「信州大学におけるeポートフォリオの運用と工夫-自己評価と相互評価による『目指す教師像』の構築を目指して-」/「教員養成初期段階の学生のティーチング・ポートフォリオのテキストマイニング分析:INTASC観点『コミュニケーション』に関するリフレクションの記述から」ほか准教授宮みや島じま 新あらた【研究分野】学級経営、教師教育学【研究テーマ】教師にとっての学びを再考する/同僚教師による支援の可能性を探る 学級経営、教師教育学を中心に実践・研究を進めています。 子どもたちが生き生きと学ぶ授業の創造を求め、教師の在り様(子ども観・授業観)を問い直し、思想と方法の両面からアプローチできればと。既存の「教室」の概念にとらわれず、子どもの学びの姿を手がかりに、「その時、なぜ教師はそうしたのか」、「何のためにそうするのか」と授業の実際を先生方と考えていきたいと思っています。また、生活科や総合的な学習の時間の充実にかかわり、材の可能性や教師と子どもとの関係性などに視点を当てて、授業者への支援方法について考えています。現場につながる研究を進めていきたいと思います。准教授林はやし 寛かん平ぺい【研究分野】比較教育学、教育行政学【研究テーマ】グローバル教育政策市場の展開/「教育の輸出」/スウェーデンの教育改革 北欧を中心に、世界の教育改革を研究しています。教育は地域の歴史や文化、制度に応じた固有の営みです。一方で、国際学力調査が政策に影響を与え、世界中の学校が標準化に向かっています。さらに、「フィンランド式」や「日式」といった国家ブランドの教育モデルが他国に「輸出」されるようになっています。教師や学校はこの変化をどう受け取ればよいでしょうか。世界の潮流と具体的な事例を突き合わせ、未来の教育のあり方を一緒に考えましょう。編著書に北欧教育研究会(編)『北欧の教育最前線-市民社会をつくる子育てと学び』(明石書店、2021)、論文に林寛平「比較教育学における『政策移転』を再考するーPartnership Schools for Liberiaを事例にー」(教育学研究86(2)、2019)など。研究室ブログはhttp://shinshuedu.blogspot.com

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