人文学部研究紹介2021-2022
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COLLEGE LIFE │人文学部4年生4年│加藤なぎ│哲学・芸術論コース 芸術コミュニケーション分野一つの物事に対してさまざまな視点、方法でアプローチし、自分なりの答えにたどり着くプロセスを学ぶ場所。 このたび人文学部のパンフレットに文章を寄せるということで、ふと思い返すと、2020年はCOVID-19の影響でほとんど家から出ることのない1年を過ごしていたことに気付きました。 私が所属する芸術コミュニケーション分野(以下、芸コミ)は、その名の通り、美術・身体表現・音楽という三つの領域で、芸術と社会の関係性の構築を志向します。座学だけでなく、大学から飛び出して松本市内で展示会を行ったり、舞台作品を創ったり、お祭りに参加したりとフィールドワークも重視しており、その経験をもとに芸術とその先にある社会との関わりについて考えます。 しかし2020年は家でパソコンを眺めながら授業を受けましたし、2021年もまだ予断を許さない状況で、これまでと同じような人との関わり方は難しいかもしれません。では、このコロナ禍において芸術とコミュニケーションを学ぶことはできないのか? いいえ、そうではありません。たしかに直接人と関わるための方法は限定されますが、代わりにその限られた方法でどのように作品を展開するのか、オンラインであればどのようにつながっていくことが出来るのかと、従来とは別の視点で芸術を、コミュニケーションを捉える機会でもあるのです。 そしてその多視点性は、人文学部での学びにも通じます。人文学部は7コースという広い学問分野の中で横断的な学びを推奨しており、一つの物事に対してさまざまな視点、方法でアプローチし、自分なりの答えにたどり着くプロセスを学ぶ場所でもあります。興味のある方はぜひこの場所で、さまざまな人やものと触れ合い、学んでください。月1時限2時限3時限4時限5時限火水木金その他芸術コミュニケーション基幹演習Ⅷ芸術コミュニケーション発展演習Ⅱ発達と教育〈集中講義〉障害と共生社会卒業に必要な授業の単位は所得したのですが、分野の授業や共通教育で興味のある授業をいくつか受講しています。人文学部は松本キャンパスにあるので、共通教育の授業を高学年になっても受講しやすく、おかげで興味のあることを好きなタイミングで学ぶことができます。55

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