人文学部研究紹介2021-2022
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ドイツ語学 ドイツ語圏における人と言語文化の営みを中心に、その変容の歴史、国際化時代におけるドイツ語の社会的な位置づけ、言語そのものの役割について学んでいきます。思考は言葉に、言葉は行動に――ゲルマン民族の大移動の時代から、国家という枠組みの形成、そして再び人びとがその国境を越えて社会経済活動を行う現代に至るまで、言葉はどのように使用され、社会的な役割を果たしてきたのか。ドイツ語を学び、異文化への理解を深めていきましょう。ドイツ文学 ドイツ語圏の文化や文学は皆さんにとって身近なものではないかもしれません。実際に学び始めてみても、すぐには「わかった」とはならないでしょう。しかし、だからこそ意味があるのです。時代も言葉も異にする他者を理解するためには相応の訓練を要します。しかし多様化・グローバル化が進む現代において、異なる背景を持つ他者を理解する「構え」を身につけ、今持っているものとは別のフィルターを通して世界を眺めることができれば、それは素敵なことだと思いませんか?中国語学 漢字は我々日本人にとってなじみ深いものですが、もともとは「漢民族の文字」であり、音韻も文法もまったく異なる言語=中国語の記号体系です。まずは初修外国語の中国語の授業を通じて、日本語との違いをしっかり認識しましょう。人文学部専門授業では現代中国語の小説や記事を読み込むトレーニングなどを重ね、中国語の言語文化に対する理解を深めることを目指します。中国文学 中国文学の対象は、最古の詩集『詩経』からノーベル賞を受賞した高行健や莫言の作品まで、長い歴史の中で幅広いジャンルに広がっています。指導教員の主な研究対象は中近世の戯曲小説にかかわる諸問題ですが、学生の皆さんはそれに限定される必要はありません。中国語の読解力を基礎として、自分の関心を専門的に発展させながら、調べる・考える・伝える力を養いましょう。23

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