研究紹介(2021-2022)0610
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36【生体分子イノベーション部門】食品素材や生物資源由来の先進農学研究の成果を、分子レベルからアプローチし、医農連携をキーワードに機能性食品開発や創薬に応用しています。来るべき予防医学の時代に先駆けて、国内有数の信州バイオインダストリーとの連携により、世界トップレベルの長寿エリアにふさわしい信州バイオバレーの形成を目指します。先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所生体分子イノベーション部門Institute for Biomedical Sciences【研究所の目標】●医学・農学および周辺学際領域の英知を結集した生命科学研究を推進し、超高齢化社会に貢献●分野横断的融合により、プロジェクトベースの流動的な組織を構築●研究所間連携・大学間連携・産学官連携・国際連携研究を重点強化●若手研究者(ライジングスター)を育成し、世界と戦うスーパースターを輩出【専任教員の紹介】真壁秀文教授、下里剛士教授、片山茂教授、米倉真一教授、保坂毅准教授、伊原正喜准教授、梅澤公二助教、荻田佑助教、重盛駿助教、河村篤助教、鄭吃峰助教乳酸菌は、ヒトや動物の健康に寄与する「善玉菌」として、古くから親しまれてきた細菌です。私は、乳酸菌の遺伝子を開発することで、新しい健康機能を発揮する“次世代乳酸菌”の創出に取り組んでいます。また、創出した乳酸菌の効果を調べる実証型研究を実施しています。“次世代乳酸菌”を創る・評価するhttp://www.shinshu-u.ac.jp/institution/ibs/信州大学大学院総合工学系研究科修了、筑波大学医学医療系研究員、助教を経て、2019年4月より現職。研究分野は、動物生命科学、乳酸菌科学。重盛駿助教植物や動物から化合物を単離生物活性天然物医薬品や農薬への展開河村篤助教生物が生み出す有機化合物(天然物)は多様な化学構造や生物活性を有しています。それ故、医薬品や農薬には天然物をルーツに持つものが多く存在します。私は、医薬や農薬の発展を志向した、新たな天然物の探索研究、及び有機化学手法による合成研究を行っています。創薬を視野に入れた天然物化学生物活性天然物の探索と合成筑波大学大学院数理物質科学研究科にて博士号を取得後、東京大学薬学系研究科および、米国フロリダ大学創薬化学科での博士研究員を経て、2019年12月より現職。研究分野は、天然物化学、創薬化学。“次世代乳酸菌”の創出と評価【研究所の概要】バイオメディカル研究所では、ユニークな生命科学・医学研究を有機的・学際的に融合し、イノベーションの創出を目指した研究を推進しています。とくに生命科学の独創的研究を深化させるべく、他分野と連携し、強力なユニット体制のもと、人・知・物を好循環させて、世界と戦う成果を生み出し続けるという使命を帯びています。また、生命科学系大学院と一体となった教育研究拠点を形成し、基礎から社会実装までの様々なステージの高度専門能力を備えた人材の育成と、国際活動を実体験することにより、グローバルな視点を有する社会のリーダーの育成も重要なミッションの一つです。研究所は、ライフイノベーション部門・ニューロヘルスイノベーション部門・バイオテクノロジー部門・生体分子イノベーション部門の4部門から構成され、生体分子イノベーション部門は農学系教員が主導しています。【若手研究者の紹介】

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