研究紹介(2021-2022)0610
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27工学、アート系のデザイン分野と農学、フィールド系の森林科学分野という2つの異なる分野にまたがった研究を行なってきました。「エコロジカル・プランニング」「人と自然の関係性のデザイン」をキーワードに、実際の地域づくりに研究者、アドバイザーとして関わりながら、多くの地域住民に受け入れられる持続的な地域づくりを模索していきます。学生にとっても、「大切な場所」が広がるような実践的な地域との共同研究を目指しています。造園学研究室上原三知准教授信州大学造園学研究室芸術工学博士(九州大学)環境省環境カウンセラーJLAU日本ランドスケープ・アークテクト連盟IFLA委員会スワムプランニングと呼ばれるランドスケープの計画手法を応用した東日本大震災の被災地の復興計画(左)と実際に敷地計画に関わった復興住宅地(右)デザインを科学するー総合的な地域づくりに貢献ー研究室では、国内外の総合的な環境デザインの成功モデルの計画論的な調査研究を行うとともに、その日本における地域再生計画や、公園緑地計画への応用について実践的な調査研究を行なっています。ランドスケープ・デザインは近代造園学とも呼ばれ、環境の保護と開発の両立を実現する分野です。東京都庁土木職、横浜市役所、長野県土木職、長野県安曇野市役所、長野県伊那市役所、造園設計事務所など地域計画や公園緑地行政等の専門職につく学生が多いです。英国におけるパブリックフットパス(自然散策路)とセットになった美しい景観計画モデルの研究(左)その成果を応用した里山保全型の自然散策路の設計とそのリラクセーション効果の測定(右)研究から広がる未来卒業後の未来像森林・環境共生学コース内川義行准教授長野県職員を経て2000年4月より信州大学農学部。中山間地域の農山村における地域の自立と持続に関する研究を,農村の整備技術を軸に検討する。(写真)国文化財・姨捨棚田保全のための整備計画とCGを用いた設計案長野県北部地震・栄村の震災調査農村計画学研究室では,中山間地域の農山村を対象とした、持続的な地域づくり・土地利用計画に関する研究と実践を目指します.1.農山村でのより豊かな暮らしのモデル構築農村生活をより豊かにする各種方策検討と技術開発、計画論の構築2.農山村における新たな土地利用技術の開発自然・社会環境と調和する新たな土地利用技術の開発と計画論3.農山村地域における災害復興と防災・減災計画被災農山村地域の復旧・復興計画技術と防災・減災方策の検討国・県・市町村公務員(農業土木職)計画設計施工コンサルタントその他,観光業,就農,教員など農村計画学研究室では,地域の住民・行政等の関係者との連携協力を受け,農山村の実態を知るフィールド調査を行い,研究を実践しています。これまでの歴史経緯を大切にしつつ,旧来の思考にとらわれることなく,地域・農山村が抱える課題を,新たな視点から解決することを目指しています。中山間地域における市民農園、農林畜(山地酪農)一体的土地利用計画の検討農村計画学研究室研究から広がる未来卒業後の未来像中山間地域農山村の持続・整備と地域づくり森林・環境共生学コース

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