信大医学部医学科研究紹介2020(日本語版)
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3チャレンジ精神と和、強い好奇心を教室のモットーとし、熱心で有能な臨床医を育てる研究・診療内容の概要内科学の中で消化器内科学、腎臓病学、血液病学を担当し、優れた臨床医を数多く育てることを目標に、診療、教育、研究の活動を行っています。教育、診療、研究は優れた臨床医を育て質の高い医療を達成するための三本柱です。教育は、学生や研修医の特性を伸ばしながら、医療チームの一員として行動できるよう指導することを重視しています。診療では、明るく達成感のある診療環境を作っています。消化器はより高度な医療を達成するため、さらに胃腸、胆膵、肝臓に分かれ専門的な診療を行っています。腎臓は、腎炎の診療に加え、血液浄化療法、腎移植にも力をいれています。血液は、骨髄移植を中心に基幹病院としての診療を行っています。研究は各診療班ごとに行っており、知的好奇心の源となっています。他の研究者が発信した情報を正しく評価し、自分でエビデンスを作る力を身につけ、自分が主体となって研究を行うことで自分の考えを世界に発信していきます。【疾患班名】1.肝臓班    4.腎臓班2.胃腸班    5.血液班3.胆膵班内科学第二(消化器内科、血液内科、腎臓内科)臨床的疑問を解決するウイルス性肝炎、自己免疫性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎などの慢性肝疾患患者さんの診断から治療までを幅広く行っています。各疾患の診断や病期・線維化評価目的に経皮的肝生検を積極的に実施しますが、合併症などの関係で生検が困難な患者さんに対しては血清バイオマーカーや県内唯一の機械であるFibroscanなど非侵襲的な検査を組み合わせて総合的な判断を行っています。また肝癌の治療として、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法、分子標的薬の導入などを担当しています。・B型肝炎における核酸アナログ製剤の中止基準、インターフェロン +核酸アナログ製剤治療に関する多施設共同研究・自己免疫性肝疾患における疾患感受性遺伝子の同定・非アルコール性脂肪性肝炎の新規バイオマーカーの探求                          など多数・日常臨床から生じた疑問を疫学・分子生物学的アプローチにより解決していくことを目標としています。・研究内容を国内・国際学会、英文誌で積極的に発信することにより、世界中の患者さんへの貢献ができると考えています。・当班は海外留学経験者も多く、世界に通用する肝臓内科医として、臨床・研究生活を送ることができます。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像肝臓 班肝臓 班(チーフ:准教授 梅村武司)(チーフ:准教授 梅村武司)肝関連の検査・治療を積極的に行っている内科学第二肝臓班のメンバー研究活動にも力を入れている凡  例複数の班がある教室の場合は、概要ページがあります【注意】本冊子の情報は、2020年4月時点のものであり、時期によっては変更が生じている可能性があります。教室の研究の一部を写真や図とともに紹介主な研究テーマを紹介研究から広がる未来卒業後の未来像

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