信州大学統合報告書2020
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世界はこれまでにない速度で変貌を続けており、未来社会に対しては期待と共に不安も渦巻いています。我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されている超スマート社会Society5.0では、様々な革新技術(第4次産業革命)により人類が経験したことがない環境で活動することになります。そのような社会で必要とされる人材を育成し、高等教育機関として目指すべき姿を展望するため、信州大学創立70周年を機に信州大学長期ビジョン“VISION2030”を作成しました。一方、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、国際社会全体の開発目標として、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が掲げられています。信州大学も2030年に向けて取り組んでいくべき目標が多く含まれています。また、中央教育審議会が2018年11月にまとめた2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)では、必要とされる人材像と高等教育の目指すべき姿を示し、多様性と柔軟性のある教育研究体制の構築、教育の質の保証と情報公表の推進、18歳人口の減少を踏まえた高等教育機関の規模や地域配置の在り方が謳われています。この答申を考慮しながらも、SDGsで設定されている目標年や変化の速さも考え、2030年に向けたビジョンとしました。長野県で唯一の国立大学法人として、すべてのステークホルダーの皆さまとこのビジョンを共有しながら歩んでいけることを期待しています。信州大学長期ビジョン2030年に向けた信州大学のグランドデザインVISION2030VISION2030は第3期中期目標・中期計画、そして信州大学の行動計画であるPLAN the N・E・X・T2019-2021の次を見据えて掲げる信州大学のビジョンです。Shinshu UniversityIntegrated Report 2020Integrated Report 2020 Shinshu University06見据えて掲げる

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