信州大学統合報告書2020
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2019年3月に、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構により「国立大学法人における教育・研究コスト分析手法試案」がとりまとめられました。2019年6月より全国立大学におけるコスト分析のトライアルを実施し、トライアル結果に基づきコスト分析手法試案を検証することとしています。「コストの見える化」は、学内におけるコスト意識の醸成や戦略的資源配分への活用のほか、学外のステークホルダーへの説明にも有効となります。本学は教育経費・研究経費、そして附属病院を持つ大学として収益に大きなウェイトを占める診療経費の3項目について、実態として提示できるコスト分析を行いました。国立大学法人における「コストの見える化」への取組実態として見えた教育・研究・診療コストコスト分析手法による分析の流れ①②③④⑤①:用いる数値の抽出②:①を積み上げ、物件費と人件費に分類③:物件費を各コストに分類④:人件費を各コストに配分⑤:管理その他のコストを教育コスト、研究コスト、診療コストに配分(総コスト)費用(P/L)見積額等 (業コス)(※) (業コス)(※)科研費執行額(簿外)相当額引当外退職給付損益外減価償却教育コスト管理その他コスト診療コスト研究コスト研究コスト診療コスト教育コスト人件費物件費16,33228.92%29,47552.20%10,66018.88%1,1493.75%450.15%15,18363.43%8,75536.57%1,859100.00%(単位:百万円)診療研究教育研究教育診療研究教育29,47596.11%教育「コストの見える化」への取組~本学独自の分析でリアルな教育・研究・診療コストを見える化~実態としての経費を数値化することで、学内における部局ごとのコスト意識の醸成と、ステークホルダーに対しての説明責任を果たします。Shinshu UniversityIntegrated Report 2020大学合計附属学校法人合計附属病院Integrated Report 2020 Shinshu University58

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