信州大学統合報告書2020
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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財政情報04人と地域の資産学生の多様性と地域連携地域コミュニケーション資産としての地方自治体との連携信州大学は多くの地方自治体と連携協定を結んでいます。また、機構との協定や共同研究講座という形で間接的に連携している自治体もあります。地域貢献を重視する信州大学にとって、地域によって抱える課題の解決は重要な役割です。松本を中心に、長野、伊那、上田の4地域に5つ点在する分散型キャンパスによる運営は「タコ足大学」とも呼ばれますが、地域によって抱える課題が異なる現在では、そのことが長所に転じています。例えば繊維学部がある上田は、もとは製糸業の街、繊維学部の前身も上田蚕地方自治体との連携協定の多さ地域の期待に応え、課題を解決する信州大学糸専門学校です。このようにキャンパスと学部の配置には歴史的な背景があり、地域行政と産業、住民の暮らしが深く関係しています。各キャンパスは地域社会と大学をつなぐ「窓口」でもあり、窓口が多いほど地域と連携しやすく、分散型キャンパスは他大学にない信州大学の強みになっています。学生の多様性といった伝統的な人的資産のほかに、キャンパスの立地から発展した地域行政や企業・団体、住民の皆さまとの地域コミュニケーションも大きな資産になっています。人文学部教育学部経法学部理学部医学部工学部農学部繊維学部全学教育機構学術研究・産学官連携推進機構航空機システム共同研究講座信州大学長野県との連携市町村連携(信州大学および医学部附属病院)信州大学及び学部・機構等と地方自治体との連携協定(2020年4月1日現在)MAP増えるサテライトオフィス信州大学社会基盤研究所軽井沢オフィス開設サテライトオフィス開設除幕式の様子。中央の2名が濱田州博信州大学長(左)、藤巻進軽井沢町長(右)TOPICS信州大学はキャンパスのない地域にサテライトキャンパスやオフィスを設置しています。岡谷、飯田に続いて信州大学社会基盤研究所のサテライトオフィスを2018年に長野県軽井沢町に設置しました。同研究所は軽井沢町や東京大学先端科学技術研究センターとの連携による大型の寄附講座「軽井沢医療安全法学」を設置し、開設した軽井沢オフィスは軽井沢町の地域医療体制の整備や地域課題解決の窓口機能も持つ研究拠点として機能しています。Integrated Report 2020 Shinshu University47

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