信州大学統合報告書2020
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Method 1:信大改革を実現するための戦略的な予算確保および編成方針の策定と実施本学の強み・特色を最大限に活かした大学改革・機能強化を着実に実施するため、第3期中期目標期間の財務戦略に基づき、次期目標期間を見据えた予算の確保を目指します。学長のリーダーシップのもと、国の動向を注視しつつ、施策等を踏まえながら、各部局の決算分析に基づき、各々の実情に即した実効性のある予算編成方針を策定し、配分を実施します。小宮山 啓太郎財務/環境施設担当本学が教育・研究活動を通じ社会発展への寄与を果たし続けていくため、財務体質の強化・充実を図るとともに、安全・快適で機能性の高い環境施設整備に注力し、もって「独創の知」実現に向けた改革を進めていくうえで必要な安定した運営基盤の維持、構築を目指します。Method 1:高度医療を安全に提供特定機能病院として、高度医療および先進医療を安全に提供します。包括先進医療棟(南病棟)完成に伴い、長野県における医療の最後の砦として、本院でしかできない治療を行います。また、多くの関連病院と連携し、入院から在宅医療までシームレスな医療を提供します。川真田 樹人病院/保健管理/特命戦略(地域医療)担当診療・教育・研究を遂行する大学病院としての使命を果たし、地域の拠点病院として患者さんの人権を尊重した先進的医療を行うとともに、時代を担う国際的な医療人を育成します。また、学生・教職員のための快適な保健管理環境づくりを行います。学長の運営方針に基づく行動計画「PLAN the N・E・X・T」財務部 環境施設部医学部附属病院事務部 総合健康安全センター進捗状況包括先進医療棟(南病棟)に設置した全国第1例目となるスマート治療室(スタンダードモデル)で、神経膠腫と下垂体腺腫に対する手術治療を11例施行しました。全例で術中にMRIを撮影することによって摘出率の向上が得られ、本院でしかできないより安全で正確な外科治療が可能となりました。また、開業医の紹介負担及び市中病院における紹介業務負担を軽減し、本院外来患者の増加を推進するため、初診患者の予約受付方法について、事前に紹介状(診療情報提供書)の送付がない場合でも受付を可能とすることとしました。これにより、関連病院との更なる連携強化につながることを期待しています。進捗状況2019年度予算から導入された、国立大学共通の指標による評価を運営費交付金に反映させる仕組みである「成果を中心とする実績状況に基づく配分」により、本学は相対的に高い評価を受けております。本評価による増額分は学長一括管理とし、学内インセンティブ経費、省エネルギー対策の財源として、効果的に配分を行うとともに、評価が低かった項目については今後の評価向上に向けて検討を進めています。また、本学の強み・特色を活かした大学改革・機能強化を実施するため、機能強化経費の配分においては、各戦略の取組内容や継続性等を考慮した上で財源を集約する等、各取組の戦略展開の局面に応じた優先度を判断し実効的な配分を行いました。理事副学長理事Shinshu UniversityIntegrated Report 2020Integrated Report 2020 Shinshu University40

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