信州大学統合報告書2020
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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財政情報02活動実績環境への取組Integrated Report 2020 Shinshu University33TOPICS信州大学国際科学イノベーションセンター(AICS)の環境配慮技術国際科学イノベーションセンター(AICS)太陽光発電パネル合計で1,332枚を装備屋上に設置された燃料電池で排熱を効率よく利用長野(工学)キャンパス内に設置した信州大学国際科学イノベーションセンター(AICS)は、革新的イノベーション創出プログラム(COI-STREAM)を推進する拠点として国の支援を受けて建設され、「世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するアクア・イノベーション拠点」の中核施設でもあり、研究を推進する先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所や関係研究機関・企業が、レンタルオフィス16室(58~99平方メートル)に入居しています。センターの建物には一次エネルギーの消費を低減するため、太陽光発電、燃料電池、地下水熱を利用した空調、融雪などの環境配慮設備が装備されています。同規模の研究棟と比較して二酸化炭素の排出量をおよそ半分程度に減らすことが可能で、1年を通じて温度がほぼ一定の地下水熱を空調の熱源に用い、さらにトイレなどの雑用水として再利用しているという特長があります。また、センターのエネルギー使用の大半を占めるのが、実験室や企業連携ラボにおける実験設備のため、常に電気使用量を把握し、低減してもらえるように1階エントランスホールおよび各階のエレベータ前にモニターを設置。「使用エネルギーの見える化」により利用者に意識啓発をしています。最先端の実践型環境配慮研究施設国際科学イノベーションセンター(AICS)ランキングの指標に対応するSDGsの開発目標信州大学が環境に優しい世界の大学ランキング(※)において世界33位、国内1位 になりました。(※) UI GreenMetric World University Rankings 2019環境に優しい世界の大学ランキング「UI GreenMetric World University Rankings 2019」において、このたび信州大学が世界で33位、国内1位の結果となりました。UI GreenMetric World University Rankingsは、インドネシア大学主宰の「持続可能なキャンパス環境への取組」を評価する世界の大学ランキングで、2010年から実施されています。当該ランキングの調査項目は、SDGs(2015年国連サミットで採択された持続可能な開発目標)の17の目標のうち、9つの目標に対応しています。信州大学は国内で1位、世界で33位、アジアで4位の結果を収め、特に、「ごみ処理・リサイクリング」、「環境教育・研究」、「エネルギーと気候変動対策」、「移動手段」の各指標で高い評価をいただきました。昨年に引き続き、2年連続で国内1位となり、この結果は大学運営の基本方針である3つの「G」のうち「Green」における取り組みの成果であると考えています。これからも環境マインドを持った人材育成を目指し、一層の努力を続けてまいります。デシカント外気処理空調機高断熱耐火金属外壁エネルギー利用の見える化画像センサーによる調光機能外気温度外気湿度ドラフトチャンバー変風量制御ドライルームエコ運転制御高断熱(Low-ε)ガラス建物のダブルスキン風速地下水熱を利用した融雪設備地下水熱利用クール & ヒートピット燃料電池太陽光発電地下水(雑用水)利用建物の自然換気システムデカト外気処理空調機地下水熱・燃料電池排熱利用による外気調和制御ダブルスキルスキン外からの熱負荷を軽減する地下水熱利用Utilization of groundwater heat地下水熱を利用した予冷・予熱空調システムシステムス外気を利用して空調負荷を軽減する燃料電池Fuel cell化学反応を利用した発電システム発電電力:100kW排熱を有効活用発電電力:300kWクル & ヒトピCooling and heating pit地下熱を利用した空調システム地下水(雑用水)利用Utilization of groundwater for miscellaneous use太陽光発電Solar cell太陽の光を利用した発熱システムRANKING

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