信州大学統合報告書2020
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02活動実績産学官連携OUTLINEMERIT本事業は、本学を幹事機関とした「埋込型・装着型デバイス共創コンソーシアム」に、日本の医療機器開発を牽引する多数の企業が集結し、大型共同研究による医療機器開発を行うと共に、医療機器の製造・承認等の関連情報をビッグデータ化した「生理学的データ統合システム」を構築しています。これにより、企業はニーズに合った情報抽出ができるため、効率的な医療機器開発の加速、医療機器市場への新規参入促進につながります。また大型共同研究では、研究に参画する博士課程学生に生活費相当額を支援するアドバンスド・リサーチ・アシスタント雇用制度を導入するとともに、間接経費比率を通常の共同研究よりも大きく設定し、増収分を戦略的経費として、研究支援人材の配置やマネジメント経費等に充てる仕組みを構築し、実効的な運用を行っています。本学では、これまで国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「センター・オブ・イノベーションプログラム(COI)」、文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」、JST「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」等の大型共同研究を核とした産学連携プロジェクトを推進してきており、その中で「組織」対「組織」の大型共同研究のマネジメント手法、ノウハウ等を培ってきました。これらを制度化し、更なる本格的産学連携の実現に向けて、共創研究クラスターおよび共創研究所を設置しました。当該研究所は、大学と企業等が協働する学内研究所として、学術研究・産学官連携推進機構の全面的支援のもと、多分野・複数の大学研究者、企業研究者・技術者が参画し、複数の研究テーマの推進に取り組みながら、価値共創型の共同研究の進展、研究成果の産業界への活用促進および高度人材育成の充実を図ります。医療機器開発イノベーションの創出に向けた「組織」対「組織」による大型共同研究共創研究クラスターおよび共創研究所ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財政情報「組織」対「組織」による大型共同研究の推進本格的な産学連携を創出するオープンイノベーション企業と大学の本格的産学連携でイノベーションを実現する国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)Integrated Report 2020 Shinshu University25

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