信州大学統合報告書2020
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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財政情報修了生が多数参加するロケットプロジェクト2015年度にスタートしたSUWA小型プロジェクトには、協力企業に加え大学院の社会人修了生や在学生が参画しており、小型ロケットを対象にした教育研究プログラムを通じ、精密加工分野のエキスパートを育成しています。2020年3月には、第5号機となる小型ハイブリッドロケットの諏訪湖での打ち上げに成功しました。特別の課程を開講しているサテライトキャンパスには、信州大学先鋭領域融合研究群航空宇宙システム研究拠点(SURCAS)の宇宙システム部門の活動拠点(諏訪圏SC)と、航空機システム部門の活動拠点(南信州・飯田SC)が置かれており、SURCASの教職員が、実施責任者、プログラム担当並びにコーディネート担当として携わり、特別の課程を運営しています。02活動実績教育航空機システム共同研究講座長野県・南信州「産業振興と人材育成の拠点」エス・バードの南信州・飯田サテライトキャンパスに航空機システム共同研究講座を開講しています。産学官連携体制を強化し、航空機産業に不可欠な国内唯一の環境試験機器も備えた環境下で、航空機システムに特化した研究・教育活動を推進しています。現在は、大学4年間を卒業しそのまま大学院に進学した学生が、常駐する専任教員の指導の下、この地で学んでいます。2016年には研究拠点のロゴマークのデザイン、2018年度には「SUWA小型ロケットプロジェクト」のプロジェクトリーダーを仰せつかりました。仕事以外でのつながりが増え、どんどん世界が広がりました。大学、地域、そして新しい世界とつないでいただき、本当に感謝しています。太陽工業(株)技術開発センター 研究開発グループ武井 敦子さん(2017年大学院社会人コース修了)※武井さんデザインの ロゴマーク修了生の声NaganoNaganoSuwawaIidaida◆拠点運営統括・基盤技術部門・人材育成部門◆宇宙システム部門/SUWA小型ロケットプロジェクト◆航空機システム部門電気機器関連制御技術コース信州大学工学部大学院総合理工学研究科(修士課程)大学院総合医理工学研究科(博士課程)超微細加工技術コース大学院総合理工学研究科社会人スキルアップコースプログラム諏訪圏サテライトキャンパス南信州・飯田サテライトキャンパス航空機システム共同研究講座(2017.4~)◆航空宇宙システム研究拠点(テクノプラザおかや)(エス・バード)大学院総合理工学研究科 社会人スキルアップコースと展開拠点信州大学では、ものづくりで発展してきた諏訪圏域の活性化を目指し、精密加工分野における技術者育成に取り組んできました。2006年、諏訪圏域の企業に所属する社会人を対象としたカリキュラムを開発。2008年には、正式に修士課程コースを開講しました。現在、社会人向けプログラムとして、諏訪圏サテライトキャンパス(以下SC)と南信州・飯田SCを拠点に、大学院総合理工学研究科「社会人スキルアップコースプログラム」を展開しています。この次代を担う技術系人材の育成を通じ地域産業の活性化に貢献しますプログラムは、職業を有する社会人の方を応援する1年間(60時間)の履修証明プログラム『特別の課程』であり、大学院修士課程と同レベルの講義が受講できます。諏訪圏SCでは「超微細加工技術」、南信州・飯田SCでは「電気機器関連制御技術」のプログラムを開設。さらなるスキルアップを目指す方には、働きながら修士・博士の学位が取得できる大学院の正規課程を用意しています。また、正規課程では職業を有する社会人の方の学び直しを応援するため、授業及び研究指導の一部を夜間及び特定の時期に受講できる「社会人特別措置」や「長期履修制度」を設けています。“ものづくり長野”の特性を活かした 技術系社会人学び直し(リカレント教育)精密加工分野や電気機器関連の製造分野の社会人のスキルアップを図り、地域の未来を牽引する高度人材を育成MAPTOPICSIntegrated Report 2020 Shinshu University21

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