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水を安全に変える、世界初の新素材を用いた携帯型浄水ボトルNaTiO信州大学工学部 物質化学科 手嶋・是津研究室とトクラス(株)の共同開発によって、信州大学の結晶育成技術「フラックス法」を用いて水中の重金属を除去する世界初の新素材がうまれ、本素材を用いた携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)が発売されました。新素材の重金属除去材「三チタン酸ナトリウム」は、粉末の結晶材料であり、少量の結晶材料で水にとけている多種多様な重金属をすばやく除去でき、従来よりも小型のカートリッジで高い性能を発揮します。水道水を入れてプレスするだけで、おいしく安全な水をいつでもどこでも飲むことができます。女子寮が完成しました!若里寮(長野市:2年次~)が女子学生専用階を設け、女子学生の受入を始めています。全室南向きの個室ほか、共用のミニキッチンや談話室が備えられています。TOPICS物理化学実験(物質化学科)物理化学実験は、物質化学科の2年次後期の必修の実験科目です。物理化学に関する多岐にわたる基礎的な現象を、実際に自分の手で実験することで理解します。この時、化学実験の安全な計画・実施、実験器具の適切な操作や実験データの適切な解析など、将来研究者・エンジニアなどとして活躍するために必要な実験に対する基礎知識・技術の習得も目指します。取り扱う実験テーマは、基礎的な物理化学現象の解析に加え、「吸着による水の浄化」や「光触媒による有機物の分解」など、環境の保全・改善に役立つ応用技術を含みます。きちんとした基礎知識に基づいて応用展開が出来る人材の育成を目指します。水環境実験(⽔環境・⼟⽊⼯学科)⽔環境実験は⽔環境・⼟⽊⼯学科の3年次後期のプログラム必修科⽬です。⽔環境分野では、「⽔資源」・「⽔処理」・「⽔保全」に関する現状と課題について学ぶことが重要です。この授業では、⽔、資源分離、エネルギーデバイス等の実験やフィールドワークを通じて実践的な分析⼒を養うことができます。その一例に、広範な応⽤が期待されている電気⼆重層キャパシタの実験があります。炭素材料である活性炭や⿊鉛を利⽤して⾃らの⼿で作製し、材料機能の理解や動作原理の検証を⾏っています。多くの専⾨分野が密接に関連する⽔環境・⼟⽊⼯学科だからこそ、幅広い⾒識を持ち総合的な問題解決能⼒を有する技術者を養成することを⽬指しています。 工学部 FACULTY OF ENGINEERING1年次2年次3年次4年次【 4年間の流れ 】工学部では1年次に幅広く教養科目・基礎科目を学び、2年次もしくは3年次に各教育プログラムに取り組みます。各専門分野の理解を深め、4年次の卒業研究に進みます。(※学科によりプログラム選択時期は異なります)例:建築学科特色ある授業紹介1年次は豊かな一般教養を学び、自然科学の基礎を学習します。また設計製図の基礎を通じて、専門科目の一端に触れます。最終年次は、各分野の専門知識をさらに深め、先端的研究ならびに境界領域の研究を学ぶとともに、自由な発想と柔軟な創造力を養う教育を行います。2年次は学科共通科目を通じて、デザイン、歴史・計画、構造・材料、環境・設備の基礎知識を幅広く学びます。また「建築学」、「工芸デザイン」のいずれかの分野に軸足を置きつつ、自ら選択したカリキュラムにしたがって学習します。3年次はさらに専門性が高くなり、学科共通科目や学部共通科目などを通じて幅広い視野の育成に努めます。各専門分野の基本原理を理解した上で、多様な歴史や文化、環境や物理法則についての幅広い知識を理解・解析する実践的な能力と論理的な思考力を養います。共通教育科目基盤系教養系専門基礎系共通教育科目基盤系(英語)専門基礎系(基礎科学)1年生対象専門科目新入生ゼミナール(建築ゼミナール)設計基礎Ⅰ設計基礎Ⅱ設計基礎演習2年生対象専門科目建築・デザイン工学設計製図Ⅰ、Ⅱ 建築計画日本建築史、西洋建築史建築構造力学Ⅰ、Ⅱ建築環境工学Ⅰ、Ⅱ など3年生対象専門科目建築設計製図Ⅰ、Ⅱ工芸デザイン製図Ⅰ、Ⅱ 保存再生論都市計画史地域計画現代デザイン学、 現代デザイン史鋼構造鉄筋コンクリート構造建築構法建築耐震設計建築構造材料実験建築設備Ⅰ、Ⅱ建築設備演習建築環境工学実験プロダクトマネジメント論 など4年生対象専門科目建築・デザイン工学設計製図Ⅲエンジニアリング科目エンジニアリング科目は必修化されており、他学科の講義を通して工学全体を俯瞰する視点を養います。物質化学概論、電子情報システム概論、水環境・土木工学概論、機械システム概論卒業研究配属された研究室で一年間、指導教員のもとで課題に取り組みます。また希望する学生は、建築設計を深めて、卒業設計にまとめます。年度末には卒業研究発表会を実施し、成果をまとめます。SHINSHU UNIVERSITY30

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