医学部入学案内2021
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 私は,中学生の頃に作業療法士という職業を知りました。その際,実際に作業療法士さんの観察能力の高さや対象者さんとの関わり方を見て,こんな風に人と関わる仕事に就きたいと感じたことから作業療法士を目指すようになりました。 入学して専門的な学びを深めるにつれて,身体的な領域,高齢者や子供の領域に加えて,精神的な領域にまで幅広く支援を行っている作業療法の多彩さや難しさを知り,入学前よりも作業療法士に対する憧れが高まり,この職業を目指していることへの誇りも持てるようになりました。 信州大学の作業療法学専攻は各学年20名ほどで,学年を超えた交流の場も多いです。また,20人と少ない人数で4年間の大学生活を過ごすため,学年内での結束力も年を重ねるごとに強くなっていくように感じます。このような関係性のなかで,先生方もみんなで考えて学びを深めるような機会を多く設けてくださるため,とてもよい環境で学べていると感じます。 大学生活は勉強の他にもサークル・部活動やアルバイトなどでたくさんの人との出会いのある刺激の多い場所です。専門的な勉強は大変なことも多いですが,同じ志を持った仲間と学ぶ4年間はとても貴重な時間になります。ここで皆さんに会えることを楽しみにしています。保健学科作業療法学専攻 3年山本 愛乃出身校:長野県大町岳陽高等学校学びと出会い 人は誰でも,交通事故に遭って車椅子生活となるかもしれないし,骨のガンで片脚を切断するかもしれません。もし,自分がそうなったら,「なんで自分が」ときっと思うでしょう。でも私は,そういった事故や病気によって歩くことができなくても,車椅子や義足を使って自立した生活を送り,生き生きと人生を楽しんでいる人たちを知っています。 このような障害を負った人,障害を持って生まれた人が,自立した生活をすることへのお手伝いができる専門家が理学療法士だと思います。専門家になるための授業は大変ですが,20人の同級生と楽しくやっています。 部活は車いすバスケットボール部に所属しています。信州大学は総合大学なので,課外活動で学部・学科を超えて様々な人に出会えるのも魅力です。車椅子ユーザーと一緒にバスケをすることや,生の声を聞くことは理学療法士になる上で絶対に役に立つと感じています。車いすバスケは日本でも健常者の参加が認められるようになり,日本一を決める天皇杯では,大学から車いすバスケを始めた選手も日本代表選手達と共にプレーをしています。競技用の車いすはとても面白いので,ぜひ皆さんも体験してください!  授業・部活と大学生らしいことを書いたつもりですが,私は社会人入試で信大に入学し,もうすぐ30歳になります。信州大学はそんな私でも楽しく生活できる愉快な出会いに溢れた大学です。保健学科理学療法学専攻 3年下山 幸出身校:東京都立国分寺高等学校信州での愉快な日々学生の声 …………………………………………………………………………………………… 34

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